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【中世の武家住宅 in 伊予松山「湯築城」-2】

 きのうの続編であります。伊予という地域は古来から日本の支配構造の中でも重要な地域とされてきた。律令制の地域区分でも、たとえば源平合戦期には源氏勢力の分断を狙った朝廷側は、最大の軍事功労者・義経に恩賞地として伊予を与えて […]

【伊予松山「湯築城」と河野一族の残照】

 本日は正月の夫婦旅・松山歴史篇。わたしの家系伝承では、兵庫県姫路市の「英賀城」に存在した武家・三木家というのに縁を遡れるとされてきています。歴史上の話なのでそこからもさまざまな有為転変、家系の交錯が見られるのですが、播 […]

【人の心、その表現である美術と宗教の関わり】

 加齢してきて、自分自身をテーマにして少しは「いのち」というものと向き合うような気分に納得感が生まれ出てくるようになってきた気がします。「おいおい、今更かよ(笑)」と笑われそうですが、いろいろなこの世でのことに区切りを付 […]

【鎌倉室町期の瀬戸内海都市遺跡 草戸千軒2023再訪-1】

7回にわたって約1000年前ころの札幌の遺跡について探索をして見ましたが、やはり同時並行的に日本史上の遺跡も考えて見たい、ということで広島県東部・福山市の港湾遺跡「草戸千軒」再訪であります。 擦文の遺跡は約1000年前と […]

【土中保存という人類普遍の知恵 札幌「擦文」遺跡探訪-7】

いまから1000年前後を遡る北海道島、それもわが家周辺4−5kmほどの近隣で営まれていた暮らしの遺跡を見て来ました。歴史大好き人間で本州以南地域を旅するときはいつも、積層している時間、その複層性が訴えてくる「こだま」のよ […]

【宗教と葬送in狩猟採集社会 札幌「擦文」遺跡探訪-5】

人間の死はその属する社会にとって、その家族にとって痛恨事であることは論を待たない。ただし、その社会段階によって、それを悼む方法と鎮魂の道行きには違いが生じる。 わたしたちは基本的には日本人社会という大枠のなかでその価値感 […]

【6世紀後半の「香取海」周辺地理 千葉芝山古墳探訪-5】

千葉県芝山町の「芝山古墳・はにわ博物館」の展示によって得られた知見に即して、可能な限り時代のリアリティを考えたいとブログシリーズで取り組んでみた。その形象「はにわ」が東北大学・田中英道先生の想像力を激しく刺激して、ユダヤ […]

【独特の「ユダヤ的」はにわ造形 千葉芝山古墳探訪-4】

さて房総の武射(むさ)の国造(くにのみやっこ)の権威象徴として造営されたことが想定される殿塚・姫塚古墳について考えてきましたが、どうしても不可思議なのが、この古墳独特のはにわ造形表現であります。 前述の東北大学・田中英道 […]

【古代「国造」権力の見える化 千葉芝山古墳探訪-3】

古墳に祀られた古代における族長たちというものがどんな存在であったか、そういうテーマに具体的に取り組んでいるのが、この千葉県芝山町の一連の活動。そのなかでも年に一度、「芝山はにわまつり」というイベントを継続してきている活動 […]

【権力継承セレモニー「古墳造営」 千葉芝山古墳探訪-2】

 仕事上の立場に大きな変化があって、ある程度の自由な環境を意識するようになってくると、自分の本然としての数寄の部分にこだわりが強まってきますね。わたしの場合には全国の古民家とか、古建築とか、もっと言えば昔人との対話のよう […]