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ホッキの押し寿司

2033

本日は、地域の食ネタであります、ご容赦を(笑)。
わたし、魚介類というか、いや、貝類にはまったく目がありません。
そうですね、貝には目はあんまり見えたことがない・・・、
というダジャレではなく、本格的に大好物であります。
そのなかでも、北海道にいてシアワセと思わされる代表選手が
なにを隠そう、ホッキ貝であります。
たぶん、相当小さいときから食べているだろう、地域の味であります。
最近は輸送技術が進化しているので
気軽に回転寿司で、全国的に人気のメニューでしょうが、
やはり北海道で食べるのが、格別だと思っています。
一度、友人が女将をやっていて和食に定評のある旅館で
「あんたさぁ、ホッキ食べなさいよ、石狩の砂浜のヤツ」
と出されたホッキの、独特の風味、くさみにノックアウトされたことがある。
って、食あたりではありません。
食べ進むウチに、自分が生まれ育ってきた
「土地と海の匂い」のようなものが
口の中いっぱいに広がって、しばし、瞑想にまで陥ってしまった・・・。
そうか、おれが育った土地は、こんな土地柄だったんだ、と
明瞭に立ち上ってくるDNA的な邂逅があったのですね。
ホッキのこと、好きはずっと好きだったけれど、
そういったことまで思い起こさせてくれる食材だと気付かされたのです。
考えてみれば当たり前で、
札幌の土地が日本海に繋がっていて、土壌から染み出す水が
石狩湾に流れ込み、その砂浜に生息しているホッキたちが
そのエキスをカラダ一杯に溜め込んでいるのでしょう。
「地元の漁師さんから直接仕入れている」と彼女は言っていたけれど、
きっと丁寧に手取りして採取したヤツであるのかも知れません。
旨みはもちろん、そんなところまで感じさせてくれる
土地のソウルフードではないかとリスペクトしている次第。

先日、ふらりと立ち寄った苫小牧の「みなと寿司」。
噂で聞いていた「ホッキの押し寿司」を食してみた次第であります。
酢飯もあって、臭みのようなものはまったく感じないのですが、
上に載っけた半透明な「コンブ」と酢飯に仕込んだガリやゴマの風味。
渾然一体となって、口の中で踊る様子が、たまらない。
またひとつ、大好物発見の至福の一瞬を味わっておりました。
苫小牧市港町2-2-5 ぷらっとみなと市場内 電話/0144-34-0575 
・・・でした。宣伝料はもらっていませんが(笑)、
チョー美味かった!

One Response to “ホッキの押し寿司”

  1. […] 以前にも一度、このブログで取り上げたことがあるのですが、 […]

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