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リフォーム事例:暮らし上手さん
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生まれ育ったホームタウンで子育てをのびやかに楽しむために

北海道R住宅で
実家の建物をリフレッシュ

■札幌市・Yさん宅 家族構成/夫婦30代+子ども3人
■設計施工/(株)SAWAI建築工房
TEL:011-615-6501
HP:http://www.sawai-k.co.jp/

今回の事例は、リプラン北海道 Vol.92に掲載しております。
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長年、社宅住まいをしながら、3人の息子さんを育ててきた札幌市のYさんご夫妻。
もっとおおらかな気持ちで子育てをしたい。
そんな願いをかなえるために、両親から譲り受けた実家を、北海道R住宅でリフォーム。
完成したばかりの新居について、ご夫妻にお話をうかがった。

窮屈な社宅生活から抜け出し、自分が育った場所でわが子を育てる


 Yさんは道内外を数年おきに異動する生活を送る転勤族。結婚以来11年間、各地で社宅住まいをしてきました。「わが家には現在、9歳を筆頭に6歳、4歳の息子がいます。走ったり、飛び跳ねたりするたびに、ご近所の迷惑になるからと、叱ってばかりいました。趣味で習っていたパン作りも、音が響くので心から楽しめなくて。いつも神経を尖らせて、暮らしていました」と、奥さん。
 子どもたちの成長とともに、先々の進学問題も気になり始めていた4年前、Yさんは南区にあった実家の建物と土地を相続。それを機に、子ども時代から長年過ごしてきた地へ住み替えを決意しました。今回、Yさんが受け継いだ家は、19年前に建て替えたもの。ご両親が、独立した子どもたち、その家族、親類と盆暮れを賑やかに過ごすことを楽しみに、もてなしの家として建てたものでした。
 築19年の建物はまだしっかりしており、広さも十分。地下鉄駅まで徒歩数分という立地の良さも魅力です。「地下鉄南北線が開通する前に両親が求めた土地は、地目が山林だったそうです。2人の姉と兄、僕は豊かな自然に囲まれて育ちました」ということですが、今はそんな言葉が信じられないほど、都市機能も充実した閑静な住宅街に変貌を遂げていました。「同じような条件の土地を新たに探して手に入れるのは、今の僕らには不可能だったと思います」。
 

オール電化住宅へのリフォームに、北海道R住宅がぴったりはまった


 Yさんが受け継いだ住まいは1階に玄関と4つの洋室、トイレ、洗面、2階にLDKと和室、主寝室、水まわりなどがレイアウトされていました。複数の家族が寝泊まりすることを前提に設計されていたため、子育てをするには間取りが使いにくく、設備や性能面にも不安がありました。「でも、両親の思いを大切にするため、この建物をどうしても生かしたかったんです」。そこで、Yさんは昨年2月、次男の小学校入学に合わせ、リフォームを決断。住宅雑誌やモデルハウスを見ては、ご夫妻で検討を重ねました。「リプランの北海道R住宅特集を読んで、コレだと思いました。断熱、耐震、省エネなどに厳しい基準を設け、性能向上に重きを置いている点が、希望していたオール電化住宅へのリフォームにもぴったりだったんです」。。
 そして3月末、奥さんが「以前から雑誌で見て、デザインと間取りが気に入っていた」という、SAWAI建築工房を訪問。北海道R住宅でのリフォームを前提に、詳細なプランを相談することに。「いろいろ資料、雑誌を見てはいても、私たちは素人ですから、具体的なイメージを伝えられません。既存の建物を確認してもらったうえで、さまざまな提案をしていただきました。それでようやく、目指すわが家の姿がクリアに見えてきて、安心してお任せできると確信しました」。
 

既存の構造と基礎を生かして、注文住宅並みのプランを実現


 プランづくりにあたって、ご夫妻は3つの子ども室と予備室、明るく開放的なLDKが欲しいと希望。「リフォーム後は、この家に家族や親戚が集まる機会が増えると思うので、大勢の人をもてなしやすい動線、空間にしたいとも考えていました」。
 これらの要望を反映し、2ヵ月後にプランが完成。1階にLDKと水まわり、和室を、2階はインナーテラスを備えたフリースペースを中心に主寝室と子ども室が配置されました。「大人も子どもも楽しく、ゆっくりと過ごせるよう、1階をパブリックスペース、2階がプライベートスペースと、空間の役割を明確に分けました」と、SAWAI建築工房のインテリアコーディネーターの山田夕季さん。
 リフォームプランの要となるのが、既存の建物の構造や性能。入念な調査の結果、傾斜地に造られたコンクリート基礎は頑強に仕上げてあったため、補強程度の手直しで、北海道R住宅の基準をクリアできることが分かりました。「その分の予算で、注文住宅並みの贅沢な仕様を実現できました。それでも、新築の7割以下の予算で済んだのですから、正直驚きました」。

長く愛着をもって住まえる、集いの住まいができた


 打ち合わせを重ね、工事は昨年9月から約3ヵ月間行われました。クリスマス・イブに完成した新居は、室内はアッシュ材の無垢フローリング、タモの突き板を採用した造作収納が随所に設けられ、天然木の温もりに抱かれるような心地よさ。新築同様に一新された住まいでひときわ目を引くのが、白で統一された美しく機能的なキッチン。収納と作業台を兼ねたアイランドが開放的な空間のアクセントになっています。「人工大理石の天板なので、パン作りも思い切りできます。これからのおもてなしにも重宝しそうで、とても気に入っています」と、奥さん。
 「キッチン脇の階段の上にある天窓は、既存のもの。どうしても残したくて、無理を言いました。リフォームだからこその、わがままですね。引越しが今から待ち遠しくて仕方ありません」。
 外観も一変。樹脂サッシと無機質なサイディングから、卵色の塗り壁に連窓を配した明るく若々しい外観に生まれ変わりました。旧居の思い出の断片を内包する新居は、これからYさん家族、集う人々の笑顔に彩られ、さらなる輝きを放つことでしょう。

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※画像をクリックすると図面が表示されます。


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北海道R住宅とは

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TEL:011-615-6501
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