こんにちは、仙台支社のSです。今日は宮城県塩釜市のおすすめ観光スポットをご紹介します。

塩釜市は、宮城県のほぼ中央に位置する港町です。仙台駅から車で1時間弱なので、ぷらっと日帰り観光にも良い距離感。「志波彦神社・鹽竈神社」は、寺社仏閣巡りが好きな方には外せません。また、お魚が美味しい町なので、お寿司屋さん巡りなどもおすすめです。私は今回カワハギの握りを初めて食べたのですが、美味しかったです…!!

塩釜の一大観光スポット、鹽竈神社。社殿の朱色が鮮やかです

志波彦神社・鹽竈神社と合わせておすすめするスポットが「旧亀井邸」。神社から直線距離で300メートル程の場所にあり、なんと入場無料です。

レトロなタイルがポイントのエントランス
建具にも味があって素敵

旧亀井邸は大正13年(1924年)に建てられた「和洋併置式住宅」で、母屋である和館に寄り添うように洋館が建っています。建てたのは亀井商店(現・カメイ株式会社)の初代社長である亀井文平氏。カメイ株式会社は宮城県内有数の商社であり、宮城ビギナーの私でも名前を知っているほど有名な企業です。「あの企業はこの時代から商売を続けているのか…」と思うと、歴史の流れをより身近なものとして感じることができました。

館内をくまなく紹介すると訪問時の楽しみが薄れてしまうので、以下に和館の様子を少しだけご案内させていただきます。

ガラス戸が美しい縁側
窓越しに見える干し柿も良い

館内では、普段はあまり見ることのない珍しい構造や建具も見ることができました。左下の写真は「四方に行ける階段」。写真中央の踊り場から、1F玄関/1F台所/2F和室2間の合計4つの部屋へアクセスできるようになっています。これは、複数のお客様をもてなす際に客同士の鉢合わせを防ぎ、かつ配膳をスムーズに行うために考えられた作りなのだそうです。

右下の写真は、上下に開閉する押入れです。こちらについては特に解説がなかったので詳細は不明なのですが、初めて見る押入れの形だったのでつい写真におさめてしまいました。この時代にはよくあるタイプなのか、それとも狭い廊下の行き来を妨げることなく開閉できるように設計されたものなのか…。解説が無い箇所は、自分の中で想像をふくらませることができるのも楽しいです。

四方に行ける階段
2F和室脇にある、上下に開閉する押入れ

ここまで、和館の一部をご紹介させていただきました。和館のご紹介していない部分や洋館も素敵なので、気になった方はぜひ足を運んでみてください。

※2020年3月9日現在、旧亀井邸は新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館となっているようです。お出かけの際は、事前に開館情報のご確認をお願いいたします。

◎公式サイト:亀井邸ブログ

◎参考サイト:文化の港シオーモ>博物館>亀井邸