縁側のような雰囲気もある窓際。庭の景色も楽しめるので、来年は庭を整える予定

子どもたちも結婚してそれぞれに家庭を築き、ひとり暮らしとなった方のマンションリノベーション。広さよりも使い勝手を重視し、娘や孫たちがみんなで集まれる、居心地の良い空間を希望しました。築30年のマンションは大胆に空間を再構築して、寝室と浴室部分を真ん中に据え、回遊式の動線に。寒くなりがちな窓際には、思い切って機能壁を設置。縁側のような空間であると同時に、冷気の遮断や本棚収納、ボイラーの目隠し、配管収納など多機能な設計となっています。

◎家族構成:本人70代
◎構造規模:マンション(築34年)
◎設計:小坂裕幸建築設計事務所
◎施工:(株)福島工務店

部屋の真ん中にあるボックスが寝室と洗面などの水まわり。ぐるりと取り囲む回遊式の動線が使い勝手抜群

Before
見せる部分と目隠しする部分をうまくつくり、使いやすく空間を効率的に使ったキッチン
機能壁で配管やボイラーを目隠しし、室内からはすっきりとした空間に見せている

窓際の機能壁は時には孫たちの遊び場に。ワンクッション置くことで外気も入りにくい

Before
玄関を広くしたいという希望を踏まえて、広々とした土間風のスペースを確保
寝室は引き戸を開ければ開放的に。天井もあえて壁で仕切らずリビングとつながる空間にした

 

玄関からつづく廊下部分には天井までの大容量の収納を造作。デッドスペ ースを活かした構造「家族が集まる家にしたい」というFさんの願いが叶ったリビングはいつも賑やか

Before