TAKAYAMA DESIGN(髙山建築) / 青森県弘前市・Tさん宅 夫婦60代・40代
大学進学を機に40年以上も東京で生活していたTさんは、セカンドライフは生まれ育った弘前でゆっくり過ごしたいと考えるようになります。やがて定年を迎えると、移住に賛成してくれた奥さんと一緒に、実家の建て替えに本腰を入れ始めました。
思い描いたのは、ご夫妻の個性と四季が感じられるコンパクトな平屋です。弘前の気候風土を熟知し、希望に合わせて柔軟に設計してくれる地元の工務店を依頼先に定めて、インターネットで情報収集。訪問・面談した複数社の中で最もお二人の話に耳を傾け、要望に寄り添ってくれたのが髙山建築でした。
依頼の決め手となったのは、ご夫妻の希望に近い20坪の平屋の見学会です。木が香る室内は3月でも全体が心地よい暖かさで、まさに理想どおり。「何よりも施主さんと髙山社長が、お互いに信頼と敬意を持って接している様子が印象的でした」と、Tさんは当時を振り返ります。
東京から遠隔での家づくりでしたが、オンライン会議やメールなどでこまめに打ち合わせや情報共有をすることで不安が払拭され、安心して進められたそうです。


2025年1月に移住したご夫妻は、大好きな音楽を聴きながら岩木山を眺めるセカンドライフをスタート。温熱環境や生活動線の快適さも想像以上でしたが、さらに感心したのは、床まである縦型の手すりのつかみやすさや、空間を適切に照らすペンダントライトの高さや配置です。
「暮らして初めて、設計のすべてに配慮が行き届いていることを実感しています」とご夫妻。住まいの中で遭遇する心地よい発見や驚きが、新居での暮らしの楽しみになっています。



担当者より
TAKAYAMA DESIGN(髙山建築)
髙山 忍さん (下写真中央)ご夫妻のご要望は「岩木山を眺めながら音楽が聴けるコンパクトな平屋」。そこで岩木山の方向に大きな開口を設け、外にテラスを配しました。対面キッチンは窓に向かってレイアウト。テラスで洗濯物を干すときも料理をするときも、視線を上げれば岩木山の美しい姿が目に入ります。
LDKを明るく広がりのある空間にするために、最も高いところで約6mもある勾配天井をご提案しました。ロフトが上方向の広がりや高窓からの採光を遮らないよう、吹き抜けに面した手すり壁は木製の格子で仕上げています。
オーディオ機器に関しては、Tさんと綿密に打ち合わせを重ねました。ご夫妻が新居で大好きな音楽を楽しんでいると聞いて、とても嬉しいです。