Linear Zero Carbon House
南北軸に奥行のある住まい
Linear Zero Carbon House
Point
南北軸に長い広がりを感じる空間
土間から東側の緑地帯とつながる開かれた空間
東西面に太陽光パネルを設置し、ゼロカーボン化

南幌町の「みどり野ゼロカーボンヴィレッジ」に建つ、コンパクトな住宅です。建物を方位に沿って、南北軸に長く計画し、東西の外壁面を長く取ることで、壁面に太陽光パネルを多く設置できる形状としています。
玄関土間は、テラス・東側の緑地帯とシームレスに連続し、外部空間に開かれた心地よい空間となり、エントランスとしての用途だけではなく、多目的な利用が可能です。細長い形状は、空間に奥行きと広がりをもたらし、吹き抜けを介して、2階も含めた大きなワンルーム空間として機能します。
構造は枠組壁工法とし、外装材に加えて、構造材にも道南杉を用いることで、脱炭素化を図っています。これからの住宅にふさわしい新たなゼロカーボン住宅の提案です。

施工
(株)キクザワ
「住まいはお客様と共に創り上げるもの」を社是とし、お客様に合わせた世界に一棟の住まいを提案する恵庭市の工務店です。高気密高断熱、暖かくてほっとする。無垢材のぬくもりにリラックスしてほっとする。構造と自社大工施工の安心感でほっとする…三つの『ほっ』とできる家づくりを大切にしています。
設計
弘田亨一設計事務所
建築は、気候条件や周辺環境、クライアントの思想など、様々な条件が重なり合い構成されていきます。それらの条件を、紐解いていきながら生まれる建築空間が、必然性を備えたものであることが重要だと考えます。ディスカッションを重ね、唯一の建築空間をクライアントと共有し、作り上げていきたいと考えています。
脱炭素化対策

脱炭素化対策として、以下①〜④(合計16pt)を行う。
①外皮性能の強化 UA値0.28(W/㎡・k)以下<3pt>
②太陽光発電設備を屋根面と壁面に合計445W/枚×30枚設置(合計13.35kW)<6pt>
③太陽光発電設備に加え蓄電池(7.04kWh)を設置<5pt>
④枠組壁工法とし、主たる構造材に道南杉を使用<2pt>

概算工事費:約3,600万円