この家は長手方向の切妻の形をそのまま内部空間としています。2階の床高を低く抑え、吹抜けを介しひとつながりの空間としました。道産材の構造体を露出した空間は、木の香りと手触り感により癒し効果が期待できます。土間は外に近い内、ウッドデッキは内に近い外となります。暮らしを楽しむ家を、年間通して素足で感じてください。庭は次のような目的別に5つの庭をつくってはいかがでしょうか。
プライバシーを守る北側のバックガーデン、風雪を緩和する北西の防雪林、南東側は小さな森、南側は発電を邪魔しない家庭菜園、アウトドアリビングとして使えるウッドデッキを中心とした中庭。程よくプライバシーを守る豊かな緑は涼しげな木陰をつくり、景観提供と周りに緑化の連鎖反応を起こし「みどり野」に相応しい景観をつくることでしょう。
高断熱高気密化+パッシブ的手法による快適な家です。建物を真南に向け、60度勾配の庇状の太陽光モジュールで効率よい発電を可能にしました。(UA値 0.25W/㎡・K)熱源はガスとし、ランニングコストとボイラーのメンテナンスが少ないエコジョーズを採用。居室換気は機械や電気に頼らないパッシブ換気暖房にしました。エコジョーズによる床下暖房とパッシブ換気の組み合わせでイニシャルコストとランニングコストを抑え、停電時は蓄電池を利用して換気、暖房、給湯、非常電源と保安照明を確保します。
「北方型住宅ZERO」定量的評価が可能な対策 合計20ポイント