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【空間がこころを育てる 子どもが歓ぶ回遊動線】




きのうの北海道十勝・岡本建設さんのオープンハウス2です。
本日は間取り計画についてです。
この家は40坪を超える大きめの住宅ということです。
で、設計プランの特徴として「ゆったり」とした間取り計画になっている。
写真下の1階平面図を見ると、真ん中に階段や収納があって、
その周囲にゆったりとした移動動線が配置されている。

不思議とこういう家に子どもさんたちが来ると、
この間取りを敏感に空間認識して、元気が出るものらしい(笑)。
きっと動物としてのDNA的な部分に強く刺激が加わるのではないか、
と思われるほど、子どもたちには魅力的な自由空間に感じられるのでしょう。
とくに一番上の写真、和室からの階段・収納までの「距離感」にゆとりがあり、
こんなふうに開放的な動線空間として視線認識に飛び込んでくる。
子ども心に開放感、自由さが広がってくる。
この「距離」、たぶん135cmくらいなのでしょうが、
普通の90cmサイズに慣れた空間認識に対して、自由度が高く感じられる。
贅沢な空間ともいえるけれど、
人間心理の「自由さ」への「仕掛け」と考えると価値感は大きい。




で、一方向は居間の大空間に向かって広がっていて、
また反対方向はやや細めの間隔の廊下になっている。
空間の変化というものにデザイン性が感じられて、
圧迫感がなく、開放感が印象として強く感じられるのですね。
階段手すりも見通しが利くようになっているので、
空間がより広々とも感じられるのでしょうか。
一方で水回りの集中する廊下的な空間は、適度な空間注意刺激も与える。
そういった空間的コントラストが全体として人間心理を刺激してくる。
そういえば、家中の各所で通気も考えた室内開口があって、
視線に「逃げ」の装置としても考えられている。
こういった「開放感」は、しかしZEH申請上では不利に働く。
「局所的暖房必要」面積が大きくなって、必要エネルギー量が増えざるを得ない。
北海道の住宅は「全室暖房」を絶対要件的に満たす必要から、
大きなワンルーム的志向を強く持ってきた住宅文化なのですが、
むしろ局所暖房の方が有利になるバカげた計算式が制度的に強要されている。
やむを得ない部分もあるけれど、疑問を禁じ得ません。
こうした開放性の高いプランでありながら、なおNearlyZEH適合であるのは、
ごくふつうに寒冷への対応としての外皮性能が高いという
基本性能の部分で他地域とは隔絶した底力としての技術力を表してもいます。





【町家に通じるZEHデザイン in 北海道幕別】




さてきのう訪問してきた北海道幕別札内での岡本建設さんの住宅。
1カ月ほど前に、新住協北海道地区大会で工事中を見学していた建物です。
補助金申請はしていませんが、この住宅はNearlyZEHということで、
申請基準自体は満たしている性能要件の建物です。
全国的にZEHが脚光を浴びる中、それらがひたすら屋根に
有利にPV太陽光発電を載せることに目的が集中して、
長期的な社会的視認の住宅外観デザインとして疑問を持っていた次第です。
で、わたしがこの住宅に注目したのは、北海道幕別の寒冷地住宅において、
PV搭載6.4kで外皮基準を達成した性能要件に踏まえ、下屋部分の屋根への搭載だけで
ZEH基準を達成しながら、同時にノスタルジックな外観デザインを実現していたこと。




ただ、見学当時は外部足場が掛かっていて、
鎌田紀彦先生からも「よくわからなかった」という声が出ていました。
わたしは古民家外観デザインの長期的耐久力にリスペクトを抱いている人間ですが、
この岡本さんの建物を見て、昨年見学して来た飛騨高山の町家群を
おもわず脳裏に鮮明に再生させられる気分になったのであります。
写真は似たような角度からの対比です。
屋根の傾斜角度にはどうも似た雰囲気を感じさせるものがあり、
外壁に選んだ材の色合いにも共通性はあります。
しかし、いちばん感じたのは2階の階高が一見、1階にくらべて逓減していること。
これはたぶん、下屋部分へのPV搭載の必要要件から割り出された
「用からの決定」だったことが見て取れますが、
期せずして、飛騨高山の町家群の2階の外観的階高に近似している。
このことは鎌田先生からは、2階の日射取得、利用用途の減衰原因になるのではという
まことに正鵠を得たご意見もあった次第です。
しかしこのあたりは、PV搭載との見合いでのトレードオフのことのように思えます。
さらに寒冷地ではPVを2階窓から除雪メンテできる下屋集中設置は合理的。
下の写真は2階の内観の比較。




飛騨高山の町家では押さえた低い位置からの外光取得であるのに対して
北海道幕別の現代ZEHではハイサイドライト的な外光取得。
家族数減少の現代住宅で、2階居室に大きな日射取得の必要性が高いかどうか、
それよりも、1階の掃き出し窓とのコントラストの効いた2階での外光取得も
生活デザインの可変性を高めてくれるのではないかと考える次第。
きょうは外観デザイン的なポイントでこの住宅をご紹介しました。
みなさんのご意見もぜひ聞きたいと思っています。いかがでしょうか?






【十勝日帰り弾丸取材&特B級グルメ旅】




本日は十勝幕別まで、岡本建設さんの現場見学会取材と
あわせて不幸のあった知人宅の弔問ということで、日帰り弾丸の旅。
カミさんと同行ですので、運転をかわりばんこに。
岡本建設さんの現場見学会については、見所が多いので、
整理整頓してから明日以降、公開させていただきます。

ということなのに、なぜかトップ写真は食事のメニュー(笑)。
カミさんはわが社の優秀な営業ウーマンとして活躍中で
十勝地区は彼女の担当地域ですので、食べ物の穴場情報は詳しい。
朝1番、6時に札幌を出発して帯広到着は9時過ぎ。
腹ペコにしてのお楽しみ特B級グルメ朝ご飯であります。
しかし4月のGW直前というのに、道中はなんと超吹雪模様。




こんな猛吹雪でしたが、たまたまわたしの夏タイヤ4WDではなく
カミさんの愛車でしたが、こっちはまだスタッドレス着用で大正解。
無事に帯広に到着してまずは腹ペコの朝ご飯ということで、帯広地方卸売り市場へ。
この建物の2階には、地元の人が集まる穴場の食堂があるというカミさん情報。



ホントは、この写真の左上に記載された
朝定食380円というのが、地元の人に大好評ということなのですが、
到着時点ですでに売り切れ(泣)。
ならばということで、上の写真の2品を夫婦でいただいた次第。
上の豪華海鮮ドンブリで780円、下のジンギスカン定食も同じ780円。
ということでカミさんが上でわたしが下。仲良く半分こにしようとしていたのですが、
ふと気がついたら、カミさんの食事ペースが速く、海鮮が食べ尽くされていた(笑)。
やむなく、わたしも意地になってジンギスカン定食を食べ尽くしました。
これは確かに、地元の人が愛好されるのに十分な根拠がありますね。
十勝の食欲の元気の良さは北海道内でも格別なのですが、
これは満足させられました。
まだ、中国語はそれほど聞かれていないようなので、
静かな雰囲気で当面は楽しめそうであります(笑)。






【Macbook トラックパッド異常、バッテリー膨張】



いきなり怪しげな写真で申し訳ありません。写真は
Timemachineバックアップから復元中のMacBookPro15の画面ショット。
なんですが、それをiPhoneで撮影しているので、
わたしの手がゴーストで写っている(笑)。

一昨日くらいから、いま使っているMacBookPro13の具合が悪くなってきた。
マウスが異常動作を繰り返したり、
トラックパッドがレスポンスしなくなったりの症状。
いろいろと症状改善のためにPRAMクリアとかやっていたのですが、
どうにも不具合が改善されないということで、
環境をもう一回、MacBookPro15の方に復帰させることにしました。
ただし、ほかでの利用を考えていたので、環境データは消去している。
もう一回、復元させる必要があるのですね。
ところが、2TB容量のHDDのMac環境からもとの1TBのSSD搭載のMacには、
やっぱり普通には乗り換えられないのであります。
いろいろ試してみたけれど、大きい記憶媒体容量から小さい容量への移行は
たぶんマシン側で想定していないのでしょうね。
やむなくいま現在はフュージョンタイプの2TBHDDを装着させてから、
環境を移行させている。
きのうの夜9時くらいから移行作業していますが、
あと残り3時間超の時点での画面ショットです。

で、もとのMacbook13をとりあえず、慎重に使ってこのブログも
その環境で書いておりますが、
マウスやトラックパッドの異常の原因は、一般的に多いのが
その直下に格納されているバッテリー膨張にあるのですね。
わたしも何度かバッテリー不具合は経験しているけれど、
こういうトラックパッドやマウスの異常は初体験。
完全にそれと特定はできないまでも、バッテリーがそうなる可能性が高いのは
経験的にも了解できるので、Amazonで購入手続き。
というのが今の段階であります。
土曜日には道東方面、月曜日からは東北出張となりますが、
もう一回、ややヘビー級のマシンに逆戻りであります。
Macを使うためにも(笑)、早朝散歩など体力の向上に努めたいと思います。

追伸:結局バックアップはうまくいきませんでした(泣)。
ということで、奥の手でHDDの入れ替えを行いました。
たまたま使えた手ですが、これが一番面倒がなくていいかもしれません。





【写真による住宅の表現力】



住宅って、工業製品のように「持っていく」ということは
ほぼできない。
まぁ、モンゴルの人たちのパオなどのテント建築は移転可能でしょうが、
それ以外の世界中では、かれらの「牧畜」を中心とした生活様式ではなく
農耕を基本とした生活様式なので、定住的に「そこに住む」ことが常識。
そうすると、住宅というのは定置的存在なので、
それを多くの人に「伝える」には、写真表現が非常に重要。

っていうことで、もう何十年も写真表現と向き合い続けています。
写真は言語ではなく、絵なので、表現としては直感的。
テキスト表現はそれはそれで奥行きが深いのですが、
なんといってもコトバなので、基本的なスキルは多くの人が共有している。
ところが、絵的表現力、受容力というのは、
なかなか共通言語化しにくいものがある。
絵の表現力にしても、棟方志功さんのような表現もあれば、
モネの睡蓮のような表現も、さまざまに存在する。
自分で表現はできなくても、感受力には優れた人もいる。
地球生命体の進化の過程で全ゲノム重複という数奇な経緯を経て
立体的で3次元的な外界認識視力が普遍化して以来、
「見る」という営為からの全情報経験の総量がそこに積層しているように思う。
それこそ「なにをどう見るか」は、日々経験知も重なってきて、
リアルタイムで進化し続けている領域なのだと思います。
写真は、先般来ときどきお伝えしている写真画像修正ソフトでの
「使用前・使用後」なのですが、
iPhoneカメラからの画像を人間の目に近づけるようなAI的技術は、
それこそわたしでも使えるくらいに簡単化してきている。
ただし、そうではあっても、そのソフトで「どう修正するか」ということは、
結局ユーザーに委ねられざるを得ない。
左の写真を右の写真のように修正したのは、
わたし的な住宅写真への「経験知」がそこに関与している。
この「修正の仕方」についての情報経験知の共有化も必要なのでしょうね。

最近、コミュニケーションでの「ギャップ」について
さまざまに気付くことが増えてきているのですが、
こういったレベルのことについても、共有することの難しさを感じています。



【春をみつける散歩路 in札幌】




きのうは北海道地方、きびしい寒さがぶり返して
十勝・帯広では数十センチの降雪があったということです。
なんですが、札幌周辺では風雨は強かったのですが、
おかげさまで、逆戻りまではなっておりません。

ということで、わたしの「早朝散歩」も先週月曜日から復活し、
毎日の散歩路で春の息吹を感じさせてもらっています。
1枚目の写真は札幌円山動物園前のロータリーの花壇。
位置的に森からは離れて開けた場所なので、
陽当たりが抜群によくなっているので、こんなふうにクロッカスとおぼしき
花が見事な群生を見せてくれます。
まだ周囲には残雪が多く残っているのに、
久しぶりに「多色」の世界が一気に顔を覗かせている。
2枚目の写真は、力強い葉の芽吹きであります。
そこかしこからこういう初芽のたくましさが目に飛び込んでくる。
さらに、動物たちも活動が活発化してきている。
まだ、散歩路での主役のエゾリスたちには遭遇していませんが、
3枚目の写真のように、鳥の世界では
つがいが仲良くしている様子が見えてきています。



どうもこういうごく普通のさりげない自然に思いが深くなってくる。
きのうは仕事上でもスタッフの歓送迎会がありました。
自然にも人間生活にも、変化は確実に訪れ、
春は確実に一歩一歩やって参りますね。
本日は、身の回りの自然から、写真での札幌の春の報告でした。

【住む感受性〜狭さが生むニッポン的充足感】




きのうの札幌アクト工房さんのオープンハウス見学の続きですが、
引き込みカーポートと玄関の上の位置に微妙な高さの空間があった。
2階建て、そしてシンプルなボックスだけれど、
高さレベルではいろいろな変化が仕込まれていた。
「断面図的にはすごく表現の難しいお宅ですね(笑)」
と、松澤さんと話していたら、その通りだったようで
図面をたくさん描きましたって白状されていました。
シンプルなボックスプランというのは、
外皮の表面積がいちばん合理的に収められて、
熱性能的には欠損の生じにくい外形形状ということができる。
単純なカタチこそ、シンプルイズベストとはいえる。
けれど、そういったカタチには可変性が乏しいかと言われれば、
そんなことはまったくない。
もしそう言う設計者がいるとすれば、その技量はちょっと疑わしい。
こちらの例のように高低差が室内デザイン変化を生み出すこともあり、
そういうことへの住む側の感受性もあるのだと思うのです。

で、2枚目の写真、この玄関側に位置する2階の小さな階段。
ここを上がっていくと、1枚目の写真のような
ギリギリの高さの空間が現れた。大体1.2mくらいかと。
壁紙にはなんと利休鼠〜りきゅうねず色の壁紙が貼られている。
なんとなく茶室的なイメージも漂っているのですが、
「どうしてこんな場所を作ったの?」と聞いたら、
施主さんの子どもさんが狭いところが好きで、
新居に入居するまで暮らしている賃貸住宅でも
押し入れで寝ているのが好きなんだと言うことだそうです。
それは仕方なくということではなく、空間的好みをそのように伝えて、
結果としてこういった空間を作ってもらったそうなのです。
外観を特徴付けていた窓は、この部屋の左側の窓で、
この開口位置からは、隣居に影響されずに手稲山の眺望が得られる。
子どもさんのリクエストに、設計者・施工者は
こんなにもリッチな空間で応えているのです。
世界の建築でも特異に日本人的な茶室みたいな空間に
思い入れや感受性を持っている子どもさんがいるのです。
空間的狭さをあえて受け入れていくことで、自由の本質に目覚める。
これは茶室という文化に込められた本質の部分ではないかと。
利休鼠の色合いに込められた建築側の思いは
この小さな施主さんにきっと伝わるに違いないと感じさせられました。
こんな空間を得た子どもさんは、どんなふうな人間性を涵養するか、
激しく興味をそそられた次第であります。










【性能みえる化・BELS5つ星のデザイン住宅】




昨年から知人が札幌で住宅を建てたいということで、
数軒の住宅企業と話し合った末にアクト工房というビルダーさんと契約され
今回、めでたく竣工しオープンハウスをされているということで、
なお、わが家から歩いても10分程度のご近所なので、昨日見学してきました。

詳細内容までは関知していなかったのですが、
アクト工房・松澤さんから丁寧にご説明いただきました。
デザイン的にはシンプルなボックスプランで、札幌市西区山の手の
風致地区の街並みに調和する外観が印象的。
ガルバリウム鋼板と木質風の外装が好印象でした。
どうも最近は箱の家といい、シンプルな引き算的デザインに惹かれる。
きのうは引き渡し前の住宅本体工事の完了時点でしたが、
このあと、風致地区として植栽などの工事が引き続き行われるとのこと。
建物の特徴としては、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の
第3者認証を取得されて、最高ランクの5つ星評価です。
現行省エネ基準に対してこの建物は30%省エネであるという評価。
こうした評価制度はユーザー的にはまことに喜ばしい。
この制度は以下のような趣旨・経過でスタートしている。<要旨抜粋>
〜 平成27年7月、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律
(平成27年法律第53号。以下「法」という。)」が公布され、住宅事業建築主
その他の建築物の販売を行う事業者は建築物について、
エネルギー消費性能の表示をするよう努めなければならないとされている。
国土交通省では、建築物のエネルギー消費性能の見える化を通じて、
性能の優れた建築物が市場で適切に評価され選ばれるような
環境整備等を図れるよう「建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針」
(「ガイドライン」という。)を告示として制定した。
 BELSにおいては、ガイドラインに基づく第三者認証マークの一つとして
住宅を適用範囲に含む等の改正を行い新たにスタートとなりました。〜

なんかよくわからない言い回し(笑)。
いまのところは「努力規定」だけれど、ようやく性能評価のモノサシを
作りましたよ、大いに利用してくださいね、という趣旨。



で、住宅のディテールでも見所が随所に。
外観的なシンプルさとは違って、内部ではさまざまなデザイン要素。
写真は玄関の様子ですが、細長い「家族のための動線」が特徴的。
玄関土間が長く伸びて、そのサイドに靴収納が仕込まれている。
その手前側には外套掛けも装置されていて、
最近の北海道住宅のひとつの特徴的なエントランス構成になっています。
冬場の生活動線を考えると、北国として合理性を感じます。
そういった機能性が内部デザインとして、このように処理されている。
開放された階段と連動していて楽しい空間を演出している。
居間ダイニングキッチンの生活主要ゾーンは2階。
ここからは近隣の「三角山」への眺望が得られますが、
隣居との視線などを考慮して、窓の配置で高低差をうまく活用・・・。

ってまぁ、いろいろ見所がありますので、1回では書き切れない。
明日以降にもレポートをしていきたいと思います。




【神さま、雨樋、漏れてますよ(笑)】




北海道にはあんまり、雨樋の文化はありません。
冬の間中、屋根からの落雪の危険性が高く、
開拓初期に建てられた建物では瓦も雪といっしょに落下した。
軒先はつららの形態的温床とされて、固くなった雪庇といっしょに
雪が落ちていくときに軒自体も破損を繰り返してきた。
軒とか、庇の類、そして雨樋などの日本的建築要素について
北国住宅ではその必要性よりも、危険性回避の方向に向かった。
雨樋はそういった流れの中で、設置してもどうせ壊れるという
「合理性」から省略されるのが一般的になった。
現代では屋根の勾配すらなくして、雨水はどこかから落ちるというような
非常にアバウトな手法の方に向かってきている。
屋根からの雨水について、その処理方法をあえて計画しないということ。
こういった傾向が今後どうなっていくのかはまだ見通せないと思っています。

さて、そういう雨樋ですが、
日本文化のある意味では中核である神社建築、
その北海道での代表である北海道神宮で、ごらんのように
雨樋が機能破綻していた。
っていうか、この雨樋については相当以前からその施工不良が
発覚しているのですが、なかなか修繕されません。
想像するに、雨樋端部に雪の塊が衝突して変形し、
通常の雨の誘導方向に変化が生じてしまって、
結果として雨があらぬ方向に落水している。
建築としては、こういうことが起こらないように配慮した上で、
なお、発生する不可抗力的な事態については、
可及的速やかにメンテナンス対応するというのが常識的と思われます。
なお、たくさんの参拝客が訪れる神社建築などでは
伝統的日本建築の守護者的な職業的倫理観を持っているに違いなく
そうであれば、常識的対応をするだろうと思っていたのですが、
この事態、一向に終息に向かっておりません。
どうも、雨樋というものそれ自体についての文化的背景とか、
伝統建築的なメンテナンス理解が不足しているように思われる。
よそ事ながら、この推移を気になりながら見ている次第です。
まぁ北海道の神さまらしく、おおらかに構えられているなぁと
そういった気分でいられるウチに、メンテしていただきたいところであります。





【雪が降ったり初夏になったり、北の春】



もう関東ではサクラは散っているのでしょうか?
ちょうど仙台あたりが見頃になってきているのでしょうか?

北海道札幌でもようやく根雪が消えつつあり、
さすがに春の訪れが実感できるようになってきましたが、
しぶとい冬がときどきぶり返し、
4月14日早朝には写真のような光景がみられました。
12日には難波和彦さんを千歳空港までお送りしましたが、
肌寒い天気ですっかりコートをエリを高くされていました。
ときどき雪が交じる冷たい雨でしたが、その後、
本格的に雪が降り出して、またふたたびの白い世界。
あやうく本格的な除雪にふたたび取り組まなければならないかも、
と覚悟はしましたが、そこまではならず、日中淡雪で融けています。



わたしの雪融け後の楽しみは、早朝の散歩です。
月曜日4月10日から再開しているのですが、
北海道神宮周辺の円山自然林のいまの状況はごらんの通り。
軽い靴ではなかなか足下がおぼつかない。
さりとて長靴を履いていては、散歩の軽快感に欠けてしまう。
なかなか、一進一退、メランコリックであります。
しかし段々と、こういった様子にも年とともに違う目線もできてくる。
足下に難渋し、またときどき雪が靴の中に入ってきたりしながらも、
そういった雪の冷たさにも、なお春のありがたさを感じたりする。
・・・っていうようなことを書いていたら、戸外は20度超。
一気に初夏の陽気であります(笑)。
ようやくにしてGWの予定など、夫婦に会話になってくる今日この頃であります。
本日は、やや軽めの話題でありました。