リクレア / 仙台市・Iさん宅 夫婦40代、子ども1人

減築フルリノベーションで
愛犬と遊ぶ広い庭を確保

Iさんご夫妻が新居を求めた一番の理由は、愛犬たちとの暮らしを楽しむためでした。「以前はマンションでしたが、不便なことが多くて。庭付きの一軒家でのびのび暮らしたいと思ったんです」とお二人は語ります。

広い敷地が希望だったことから、家づくりでは中古住宅付きの土地も視野に入れていました。「予算的に新築は厳しいと思っていたので、最初からリノベーションに心が傾いていましたね」。そんなご夫妻の目に留まったのが、高台の住宅街に立つ築49年の家。敷地の広さも申し分なく、周囲を愛犬たちと散歩する姿がイメージできたことから購入を決めたといいます。

購入したときの住宅の外観

建物の減築により駐車スペースを確保。外壁も白のサイディング張りで新築のような仕上がりに

リクレアとの出会いはインターネットでした。「“木と漆喰の家”をうたっていて、人にはもちろん、ペットにも優しそうな家だなと思いました」と、奥さんは振り返ります。

リノベーションの依頼先が決まり、家づくりがスタート。打ち合わせでは、建築関係の仕事をしているIさん自らが図面を描き、希望を伝えながらプランを固めていきました。

今回の工事の一番の注目ポイントは「減築リノベーション」であること。家族3人で住むには既存の家は少し広すぎで、むしろ駐車スペースや、愛犬たちが自由に走り回れる広い庭がほしいと考えたご夫妻は、和室の部分を減築して、自分たちの暮らしに必要な空間を広く設けることにしました。

減築して広くなった庭では、人工芝の上を愛犬たちが気持ちよさそうにのびのびと走り回っている
庭の一角には、愛犬たちを洗うこともできる水場を完備。左官業に端を発するリクレアならではの技が生かされている

無垢材と漆喰に包まれた
人にもペットにも優しい家

広い庭のほかにも、2頭の愛犬たちとの楽しい暮らしを叶えるさまざまなアイデアが盛り込まれています。木と漆喰に包まれたLDKは、隣接する和室や洋室と合わせると約27帖にもなる大空間。洋室はペット専用ルームで、床には手入れがしやすいビニールシートを採用しました。対面キッチンに立てば1階全体を広く見渡せて、愛犬たちの様子が分かって安心です。

もともとは壁付けだったキッチンを…

フラットな対面式に変更。料理をしながら家族との会話も弾む
庭のある南面からの陽射しが明るいLDK。長い間この家を支えてきた大黒柱が、新たな家族の生活を静かに見守る
庭のある南面からの陽射しが明るいLDK。長い間この家を支えてきた大黒柱が、新たな家族の生活を静かに見守る
不自然にダイニングとリビングを仕切っていた壁を取り払い、開放感あふれる愛犬専用ルームに。腰高の壁を隔てて隣に和室を配した

階段は脚が短いコーギー犬でも上り下りしやすいよう、段差を緩やかに設計。広々とした玄関土間には、犬用の散歩グッズなども収納できる造作棚を設けました。

階段は、愛犬たちが上りやすいよう傾斜を緩やかに設計した。段数は23段もある
愛犬の散歩の準備や帰宅後の足拭きなどにも便利な広い玄関土間。右手には家族用の造作棚を配置

もちろん、ご家族が心地よく住まうための工夫もたくさんです。以前は押し入れだった2階部分を吹き抜けに変えることで、採光と空気の循環を確保。間取りを大きく見直して、キッチンから水まわり、ウッドデッキへのスムーズな家事動線も実現しました。

古い住宅ならではの寒さ対策も万全です。北海道レベルの高断熱・高気密仕様で、冬も夏も快適な空間を実現しています。

2階の押し入れをなくして設けた吹き抜け。LDKに光をもたらし、上下階の空気を循環させる役割を果たしている
2階の押し入れをなくして設けた吹き抜け。LDKに光をもたらし、上下階の空気を循環させる役割を果たしている
収納力抜群のL型キッチン。背面の収納棚は、階段下のデッドスペースを上手に活かして造作した
収納力抜群のL型キッチン。背面の収納棚は、階段下のデッドスペースを上手に活かして造作した
広い物干しスペースを備えたユーティリティ。奥のドアはウッドデッキにつながっており、洗濯物の外干しもスムーズに行える
広い物干しスペースを備えたユーティリティ。奥のドアはウッドデッキにつながっており、洗濯物の外干しもスムーズに行える

2階の寝室は、ブルーのクロスを貼って仕上げたアクセントウォールが落ち着いた空間を演出
2階の寝室は、ブルーのクロスを貼って仕上げたアクセントウォールが落ち着いた空間を演出
子ども部屋には娘さんの希望でロフトを造作。秘密基地のような空間が遊び心をくすぐる
子ども部屋には娘さんの希望でロフトを造作。秘密基地のような空間が遊び心をくすぐる

「無垢の床は犬の足にも優しく、漆喰の消臭効果でペット臭も気になりません」とIさん。奥さんも「リノベーションなのに、こんな新築のような素敵な家に住めるなんて夢のよう」と笑顔で話します。ご一家は、近々3頭目の犬をお迎えする予定。かわいい愛犬たちとの暮らしを満喫しています。

/Renovation Point.1/
間仕切りをなくし、 開放感いっぱいのLDK

リクレアらしい木と漆喰が心地よいLDKは、南面の開口や新設した吹き抜けなどの効果で明るさ十分。隣り合う4.5畳の和室や3.6帖の愛犬ルームとの間に壁がないため、より開放感がある。足の短い愛犬のため、バリアフリーにしているのもポイント

/Renovation Point.2/
ライフスタイルに合わせた造作収納

かゆいところに手が届く造作も、注文住宅の魅力。Iさん宅の玄関土間の収納棚は、置く予定のものを採寸して造作したため、整然とした見た目で使い勝手も抜群

Data
仙台市・Iさん宅
家族構成/夫婦40代、子ども1人

■建築データ
□リノベーション面積 146.09㎡(約44坪)
□主な外部仕上げ
屋根/ガルバリウム鋼板
外壁/サイディング
建具/玄関ドア:断熱ドア、窓:アルミ樹脂サッシ(Low-E・ペアガラス)
□主な内部仕上げ
床/無垢フローリング
壁/漆喰 一部クロス
天井/漆喰
□断熱仕様
床下/グラスウール32kg80㎜
壁/高性能グラスウール16㎏105㎜
天井/高性能グラスウール16㎏240㎜
□断熱性能
UA値 0.46W/㎡K
■工事期間 約5ヵ月

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家族や働き方の変化に伴って、「キッチン」に求められる機能も変化しています。さらに、おうちでご飯をつくって食べる機会が増え、キッチンの役割を考え直している人も多いのではないでしょうか。

共働き夫婦が効率よく家事をこなす場所として、親子が一緒に料理できるコミュニケーションの場として、一人でも複数人でも快適に使いこなせる住まいの核として。求める暮らしによってキッチンのかたちはさまざま。

そんな「いまどき」のキッチン事情をのぞき見してみましょう。使いやすいキッチン収納のポイントも参考にしてください!

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