「セカンドライフは、木々や花に囲まれて過ごしたい」と、親族が住む大鰐町へ移住したAさん。オープンハウスに訪れた髙山建築の平屋が、Aさんが思い描いていた終の棲家のイメージそのままでした。
「庭の花が映える平屋造りの暖かな家を建てたい。それ以外は、すべてお任せしました」と話すAさん。同社は、開放感を演出する勾配天井、造作仕様の洗面やキッチンなどを採用したプランを提案しました。また、窓には高性能トリプルガラスを用い、断熱性能を強化。HEAT20のG2レベルの高い住宅性能を目指しました。
完成した新居は、延床面積約20坪のコンパクトな空間。畳コーナーを備えたLDKと寝室、水まわりが無駄のない動線で結ばれています。これから整備を進める庭や町を縁取る山並み、スキー場を一望する大きなピクチャーウインドウも設置。窓越しに遠くまで視線が抜けていくリビングは開放感抜群で、キッチンからも景色が楽しめます。「この土地の魅力は、自然豊かな眺望。その良さを最大限に楽しめるよう、開口の大きさや位置にもこだわりました」と、代表の髙山さん。
![ユーティリティには、洗濯物の手洗いにも便利な大型の実験用シンクを採用した造作洗面台を備えた](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2023/10/46468-01-24.jpg)
![施工中にAさんの要望で、寝室前の収納スペースを造作パウダールームに変更。柔軟な現場対応も、手仕事を大切にする髙山建築ならでは](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2023/10/46468-01-33.jpg)
![寝室から玄関を見る。左手は、造作仕上げの収納スペースとパウダーコーナー](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2023/10/46468-01-23.jpg)
![玄関には、土間続きにボイラー室を兼ねたシューズクロークを設置。間仕切り壁にはめ込んだステンドグラスは、Aさんのコレクション。施工中の変更で設けた採光窓からの光で、玄関まわりが明るくなった](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2023/10/46468-01-35.jpg)
北海道基準を超える性能を備えた住まいは、厳冬期もリビングに設置したFF式ストーブ1台で暖かく過ごせます。「初めての家づくりで不安でしたが、満足できる住まいができました。これからの庭づくりも楽しみです」と、Aさんは笑顔で話してくれました。
青森、津軽地方は冬の積雪も多く、寒さも厳しい土地です。そんな環境条件の中、通年で快適に暮らしていただけるよう、付加断熱や高性能な樹脂サッシを採用し、高断熱・高気密の住まいづくりを行っています。また、自然素材をできる限り多く使うことを心がけています。特に、住み心地の要となる床には、温かみのあるスギなどの無垢材を採用。
Aさんの住まいには、外壁材も防腐処理をしたスギ板を用いましたが、経年変化で傷んだ材は取り外して交換できるよう施工しています。自然素材を用いた家づくりでは、アフターメンテナンスを考えた施工・素材選びも大切にしています。(髙山建築)