夏は緑が強い陽射しを遮り涼しく、冬は葉を落とした木々の間から優しい陽が部屋の奥まで射し込みぽかぽか

カーテンをせずにくつろげる空間と薪ストーブのある暮らし。そんな希望を叶えるため、東西に長く南側に町有林が広がる土地を生かし、LDKだけでなく寝室やお風呂までも南の森に面したつくりの平屋が生まれました。人目を気にする必要はなく、家のどこにいても木々の存在を感じられます。子育てを終え、夫婦二人になった家族の暮らしに過不足のない、理想の家となりました。

◎家族構成/夫婦50代
◎構造規模/木造・平屋建て
◎設計・施工/SUDOホーム(須藤建設)

梁を見せたキッチン。アイランド型も検討したが、油はねで床が汚れることを考え壁付けタイプに
小上がりになった畳コーナーは椅子に座っている人と同じ目線で話をすることができる
タイル部分の床暖房を弱めに入れてラグの上に座り、薪ストーブの炎を見ながら過ごすのが奥さんの冬の楽しみ
室内で洗濯物を干すことができるユーティリティ。庭に面しており外気の入る気持ちのいい空間
明かり取りのスリット窓。冬はこの窓の正面にある薪ストーブの炎が外からちらりと見える演出も計算されている
リビングを約1.8m張り出した形にすることで、室内にも余裕ができ薪ストーブの収まりがよくなった
森に対し圧迫感のないよう低く建てられた平屋。外壁の道産カラマツの経年変化でよりこの場になじむ家に