高断熱・高気密なら開口の多い南面からの日射だけでも十分暖かい

「老後、もっと暖かくて快適な家で暮らしたい」と、断熱を中心に耐震補強と一部の間取り変更で生まれ変わった住まい。断熱は、内側の断熱・気密シートを生かし、外壁への付加断熱で300㎜にしました。ドイツ製の高性能樹脂サッシを採用し、窓と庇で日射の取得と遮蔽を計画。冬は1階の床下エアコン、夏は2階のエアコンで全館をムラなくコントロール。このリノベーションで夏の暑さや湿気とは無縁、冬も床の暖かさで電気毛布がいらない生活となりました。

◎家族構成/夫婦40代、子ども1人
◎構造規模/戸建て(築26年)
◎設計/家工房一級建築士事務所
◎施工/(有)山井建設

間取りやインテリアは奥さんの担当。スッキリとした暮らし方も見事

来客時でも雑多なものが視界に入らないよう配慮された収納配置計画

老後を考えてキッチンの収納は下部にまとめた。奥行きのある収納は使い勝手もよい
綿密に計画された温熱環境なら、大きな吹き抜けも寒くない
ホタテ殻入りの塗料を使った壁は光を反射せず優しい明るさに
ゆとりのある玄関ホール。奥はクローゼットを併設した家族用の玄関
家族用玄関、ユーティリティ、家事室、LDKは回遊動線にして家事効率もアップ
建物の輪郭は残し、外壁を無塗装の木材とした