「シンプルなデザインが好みで、昔から家を建てるなら片流れ屋根と決めていたんです」と奥さん。家とカーポートは庇が繋がっているため、除雪の悩みもなく冬も快適

緑道沿いに建つ片流れ屋根の平屋。家族が集うLDKは屋根なりの吹き抜け天井、ウッドデッキへとつながる南に面した大開口が、木の香りに包まれた心地よい開放感をもたらしています。仕切りを可能な限り取り払い、各部屋が段差なくフラットにつながる空間は、家族の気配がどこにいても感じられる心地よさをもたらします。

◎家族構成/夫婦30代、子ども1人
◎構造規模/木造・平屋建て
◎設計・施工/(株)芦野組

家族の憩いの場の一つであるウッドデッキ。庭に畑をつくり、トマトやピーマン、唐辛子などを少しずつ育てている
木の香りが出迎えてくれる大容量の収納がある玄関。壁に手をつくことなく支度できるように手すりを設置するなど、未来を見据えた細やかな気配りが嬉しい
玄関ホールからリビングへ向かう廊下は、南側の大開口から注ぐ明るい光が迎えてくれる
玄関ホールからリビングへ向かう廊下は、南側の大開口から注ぐ明るい光が迎えてくれる
現しの柱や梁が、温かみや居心地の良さをもたらしてくれる。「薪ストーブは、鹿児島の実家でも使っていて、憧れていたんです」と奥さん。リビング横にはフラットにつながる和室も設えた
造作の洗面台は、将来娘さんと奥さんが二人並んで身支度を整えることができる広さ。収納もたっぷり
子ども部屋のカウンター机は、Sさんのお気に入りの場所。窓から見える庭の木々や緑道が清々しい