三角屋根と煙突、八角形の塔が遠くからでも目印になる。十勝にぴったりの佇まい

大きな三角屋根の傾斜天井が特徴的な吹き抜けの大空間を中心とした、木のぬくもりがあふれる住まい。窓の並びや尖塔のある八角形のサンルーム風の部屋など、どこかヨーロッパの邸宅を思わせるつくりが個性的。風が冷たく強い十勝の風土を知り尽くし、付加断熱とトリプルガラスの木製サッシで断熱・気密性も十分です。家具や収納、階段まわりなどは意匠を凝らした造作が多いのも特徴的です。

◎家族構成／夫婦40代、子ども3人
◎構造規模　木造・2階建て
◎設計・施工／（株）とかち工房

吹き抜けのリビングをぐるりと囲むように設けたキャットウォークと窓のデザイン性が高い
複雑に入り組んだ傾斜屋根が室内の装飾にもなっている。広いリビングの横には和室も確保
ご主人念願の薪ストーブがリビングの主役。長い煙突も空間デザインの大切な要素のひとつ
ご主人の事務スペースは八角形の塔の中。窓の外に見えるのは牛の飼料にするデントコーン畑
広々とした半独立のダイニング・キッチン。壁一面の収納はすべて雰囲気に合わせ造作したもの
木をふんだんに使った奥行きのある玄関にも、壁一面の大型収納を造りつけて使い勝手よく
お気に入りの洗面台は、大理石とガラスを使った輸入タイルで異国的な雰囲気
美しいアールを描く階段や手すりも、大工の繊細な手仕事。細かな意匠が空間に映える
奥さんの書斎コーナー。アールにした壁をくり抜き、手持ちのドールコレクションを展示している