中高層マンションと戸建てが密集する一角に建つTさん宅。カーポートの奥には、家族の憩いの場となる庭が設えられた。外部の目線が気にならないよう、開口位置にもきめ細かな配慮がなされている

三世代が暮らす街なかの二世帯住宅。1階にお母さんの居住スペースとご夫妻の主寝室、親子共有の浴室などをレイアウト。子育てのメインフロアとなる2階は回遊動線を採用し、LDKや子ども室、ファミリークローゼットがぐるりと一周できます。にぎやかな2階から切り離されたご夫妻の寝室は、テレワークの場としても大いに役立っています。

◎構造規模/木造・2階建て
◎家族構成/夫婦30代、子ども4人、母60代
◎設計/富谷洋介建築設計
◎施工/新栄工建(株)

家族の会話が弾む対面式キッチン。ダイニングに座る家族と目線が合うよう、ダイニングの床を上げた

ゆったりと設えたキッチンの造作カウンターは、家族の朝食の定位置。休日には大皿料理を並べて、バイキングスタイルの晩ご飯を楽しむことも

家族の会話が弾む対面式キッチン。ダイニングに座る家族と目線が合うよう、ダイニングの床を上げた

ダイニング・キッチンはリビング、子ども室と間仕切りなしでつながり、家事をしていても子どもたちの様子は一目瞭然。回遊動線を採用した2階は、子どもたちの運動場さながら。壁の一部はプリント類が貼れるようOSBボードで仕上げた

ワンルームで仕上げた広い子ども室は、子どもたちの成長に合わせて間仕切りができるように、扉があらかじめつけられている

ダブルボウルを採用した洗面コーナーは、洗濯・乾燥室も兼ね、共用のウォークインクローゼットにつながっている。洗う、干す、しまうが最短動線で完結し、家事がスムーズに行える

1階ダイニング・キッチンに続く水まわり。親子世帯共有の浴室へは、廊下側からもアクセスできる
玄関ホールから延びる階段を上ると、子世帯の生活空間。階段下には収納スペースがある。廊下の突き当たりは親世帯の空間

対面式キッチンを採用した親世帯のダイニング・キッチン。背面には、長年お母さんが愛用してきた食器棚がすっきり収まっている

1階のお母さんのリビングは、子どもたちのもう一つの居場所になった

ポーチに並ぶ玄関ドアの奥は1階親世帯用、手前が子世帯用。それぞれに設けられた玄関は室内でつながっており、来客時は廊下に設けられた開き戸で間仕切りをすることも可能

中高層マンションと戸建てが密集する一角に建つTさん宅。カーポートの奥には、家族の憩いの場となる庭が設えられた。外部の目線が気にならないよう、開口位置にもきめ細かな配慮がなされている