JRの駅から徒歩数分という好立地に、シンプルで美しい子育ての家を構えたHさん。立地やデザインにもこだわりましたが、なによりも重視したのは見えない部分=住宅性能でした。「車でもなんでも大切なのは見た目より中身」と考えるHさんの価値観と、「暑い、寒いと感じないのがいい家。何も意識しないことが快適」というきゅうでん建築の理念とがピタリと合致。施工例が証明する具体的な断熱・気密性の数値や、OBが語るリアルな光熱費の話も依頼の決め手になったといいます。

住宅地内の角地に建つHさん宅の外観。キューブ型の白い外観が印象的なシンプルで洗練されたデザイン
住宅地内の角地に建つHさん宅の外観。キューブ型の白い外観が印象的なシンプルで洗練されたデザイン
木質感が美しい玄関ポーチ。ワイドな間口と深い庇で雨や雪を気にせず自転車や鉢植えなどを置ける
木質感が美しい玄関ポーチ。ワイドな間口と深い庇で雨や雪を気にせず自転車や鉢植えなどを置ける

寒い冬も一歩室内に入れば暖かい空気がフワリ。玄関ホールもシューズクロークもゆったりとした広さを確保
寒い冬も一歩室内に入れば暖かい空気がフワリ。玄関ホールもシューズクロークもゆったりとした広さを確保
「あまり片付けが得意ではないので、見えないところにたっぷり収納があるのは助かりますね」と奥さん。玄関のシューズクロークからもキッチンに出入りできる回遊式の動線を採用
「あまり片付けが得意ではないので、見えないところにたっぷり収納があるのは助かりますね」と奥さん。玄関のシューズクロークからもキッチンに出入りできる回遊式の動線を採用

室内に入ると広がるのは、開放感たっぷりの吹き抜け。実はこの吹き抜け、もともとHさんの要望にはなかったものでした。むしろ「ムダな空間ではないか。冷暖房費もかかりそう」と否定的だったといいます。それが一転採用されたのは、不安を完全に払拭する高い性能数値があったから。加えて「提案にワクワクしたんです。さすがプロの仕事だなと」と思わせたほど魅力的なプランだったことも理由のひとつでした。着工後も「こんなアイデアは?」「こうしましょう」といろいろな提案があり、「会話のある家づくりができて楽しかった」とHさんは振り返ります。

白を基調にしたナチュラルでシンプルな室内。壁の棚やキッチン収納などは現場レベルで調整した。不要と思っていた吹き抜けは、むしろお気に入りの空間に。「明るさも開放感も大好きです。キッチンから2階まで声が届くのもいいですね」とHさん
白を基調にしたナチュラルでシンプルな室内。壁の棚やキッチン収納などは現場レベルで調整した。不要と思っていた吹き抜けは、むしろお気に入りの空間に。「明るさも開放感も大好きです。キッチンから2階まで声が届くのもいいですね」とHさん
カウンターを造作した踊り場。階段上のホールは、奥に行くほど広くなるよう壁面を斜めに配置して圧迫感を軽減させた
カウンターを造作した踊り場。階段上のホールは、奥に行くほど広くなるよう壁面を斜めに配置して圧迫感を軽減させた

リビングは1段床を下げたピットスタイルで、ここから見上げる吹き抜けは奥さんの一番のお気に入り。階段踊り場のスタディコーナーや、階段下部を活用した収納スペースなど、立体的で変化に富んだ空間を子どもたちが元気に駆け回ります。もちろん、完成から丸3年が経過した今も、ハイレベルの断熱性と気密性のおかげで住み心地は申し分なし。冬は低温水パネルヒーターが家中を適温に保ち、夏はエアコン1台だけで十分過ごしているのが何よりの証拠です。

床を低くすることでゾーニングされたリビング。普段は子どもがオモチャをいっぱいに広げる遊びの場にもなっている。冬は低温水パネルヒーターで全館暖房。夏の冷房は階段の10帖用エアコン1台だけで1階も2階も快適に保つことができる
床を低くすることでゾーニングされたリビング。普段は子どもがオモチャをいっぱいに広げる遊びの場にもなっている。冬は低温水パネルヒーターで全館暖房。夏の冷房は階段の10帖用エアコン1台だけで1階も2階も快適に保つことができる

「いくら高性能といっても経年劣化が当たり前では?」という知人の言葉が気になっていたHさんでしたが、3年ぶりの気密測定では新築時とまったく変わらない数値にビックリ。気になる光熱費についても「シミュレーションした金額より安いんですよ。安すぎて怖いくらい(笑)」とランニングコストにも大満足。夏も冬もストレスフリーで、なおかつ家計に優しい暮らしを実現したHさん宅には、きゅうでん建築の目指す「快適」が具現化されています。

2階寝室と大容量のウォークインクローゼット。床材や壁材は家全体で同じ素材を使い、コストを抑えつつ見た目にも美しい仕上がりに。寝室のウォークインクローゼットの先には、あえて奥まった場所に設けた隠れ場のような書斎。ここにも収納がたっぷり
2階寝室と大容量のウォークインクローゼット。床材や壁材は家全体で同じ素材を使い、コストを抑えつつ見た目にも美しい仕上がりに。寝室のウォークインクローゼットの先には、あえて奥まった場所に設けた隠れ場のような書斎。ここにも収納がたっぷり
2階の子ども部屋の横には、両親が泊まりに来たときに使えるよう畳スペースが。将来的には間仕切りして個室にすることも想定している。今はまだ子どもたちが小さいので、布団を広々と並べて家族4人一緒に寝ているという
2階の子ども部屋の横には、両親が泊まりに来たときに使えるよう畳スペースが。将来的には間仕切りして個室にすることも想定している。今はまだ子どもたちが小さいので、布団を広々と並べて家族4人一緒に寝ていると