ヘルシンキにはリサイクルショップがたくさんあります。日本の消費税は10%ですが、フィンランドでは食料品や本などの例外もあるものの、ほとんどの物を買うときの税金が24%で、物価が高いのも理由の1つかもしれません。

リサイクルされる商品には、服や家具、自転車などいろんなものがあります。今回私が訪問した「relove」は、お店の外観だけ見るとリサイクルショップとは思えない、オシャレ感が漂っています。扱っているのは主に衣類で、お客さんもファッションセンスの良い女性が多いです。

洋服のリサイクルショップ「relove」。ショーウィンドウのディスプレイが目を引く
洋服のリサイクルショップ「relove」。ショーウィンドウのディスプレイが目を引く

「relove」はフィンランドに2店舗あります。普通のリサイクルショップはもっと雑然としていて、オシャレなものは少なく、実用的な服や物を売っていることが多いのですが、ここはショーウィンドウや店内のディスプレイやインテリアもいい感じです。下の写真の奥にあるのが試着室。ランプも、カーテンもチェアも可愛らしい雰囲気ですね。

内装のデザインや使われているアイテムも女性好みのテイスト
内装のデザインや使われているアイテムも女性好みのテイスト

実は「relove」の店内に置かれている商品は、ラックごとに売り主が違います。誰でもリサイクルしたい服を売ることができますが、その方法は2つあります。1つは、1mほどのラックを1台レンタルし、自分で値段をつけて服や靴などをディスプレイする方法(65€/週+総売上の15%の手数料)。もう1つは衣類を持ち込んで、値段やディスプレイはお店の人にお任せする方法です(料金は商品の量によって異なり、手数料は総売上の50%)。

店内のラックごとに、売り主が違うシステム
店内のラックごとに、売り主が違うシステム

店舗の中に入って左側がリサイクルショップ、右側がカフェになっています。カフェのこだわりは、できるだけ地元産やオーガニックの材料を使用すること。ビーガンやグルテンフリーのフードも多く用意されています。見た目も美しいです!

店内に入って左側がリサイクルショップ、右側がカフェ。インテリアグリーンがたくさん飾られているのも気持ちいい
店内に入って左側がリサイクルショップ、右側がカフェ。インテリアグリーンがたくさん飾られているのも気持ちいい

カフェは居心地が良くて、一輪挿ししたお花とキャンドルに癒されます…。「カフェに来たついでに、洋服も見ていこうかな」という気分になるので、オシャレなリサイクルショップとカフェという組み合わせはとてもいいアイデアだと思います。しかも、地球にもお財布にも体にも優しいですね。

居心地のいいカフェ空間。お花とキャンドルに癒やされる