Aさんご夫妻の旧居は築50年を越える古民家。冬の寒さが年々骨身にこたえるようになり、新築を検討するようになりました。十勝の雄大な自然の中で農家を営むご夫妻が希望していたのは、木の温もりを感じる家。時間を見つけてはオープンハウスに足を運ぶなどして検討を重ね、1年近くの時間を費やして出会ったのが、とかち工房でした。
とかち工房は、十勝エリアを拠点に「長く愛着を持って過ごせる高性能な住まい」を提案し続けている工務店。職人の手仕事がうかがえる木をふんだんに使った温かなデザイン、大きく開放的な吹き抜けなど、同社の家づくりはAさんご夫妻にとってあつらえ向きでした。帯広市内のモデルハウスでその魅力を実感したお二人は、とかち工房の家づくりに信頼と期待を寄せて、細かなプラン立てをすることなく委ねることにしたと話します。
完成したご夫妻の新居は、多角形に張り出したリビングの窓から広大な敷地をパノラマで見渡せる住まい。生活のほとんどを1階で完結できるようになっていて、歳を重ねても快適に暮らせるように配慮がなされています。
無垢床やパイン材を使った造作家具など、適材適所の木使いで室内はお二人が思い描いていた温もりに満ちた空間に。農作業時の出入り口としての玄関を別途で設け、洗面台や浴室に直結できる動線も確保するなど、住まう人の暮らしの習慣にしっかりと寄り添い、美しさと機能性を併せ持つ、充実した住空間を実現しています。
省エネ基準を大きく上回る高性能住宅なので、薪ストーブだけで暮らせる暖かさを実現し、Aさんご夫妻の冬の暮らしが激変。旧居でも薪ストーブを使っていたものの、ストーブ周辺しか暖まらず、寒さゆえに何もやる気が起きなかったと当時の暮らしを語るお二人でしたが、「薪ストーブ料理を楽しんだり、炎を眺めたり。おかげで冬が好きになりました」と、新居での暮らしは充実そのもの。薪ストーブ1台だけで十分な暖かさなので、エネルギー価格が高騰する昨今において、その暮らしぶりはとても経済的です。
独立した子どもたちが家族とともに遊びに来るにぎやかな休日や、夫婦で薪ストーブを囲む穏やかな平日など、暖かく豊かな新生活を満喫するAさんご夫妻でした。
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