実例紹介

ずっしりとしたモルタル調の外壁仕上げや、爽やかでやわらかな雰囲気をまとう南欧風のデザインに定評がある江別の「多田工務店」。「お客様の夢の家」を形にするため、一緒に細部まで話し合い、高級服の仕立て屋ビスポークのようにライフスタイルにフィットした家づくりを自社設計・自社施工で行っています。

リビングと吹き抜けでつながる2階ホールは、高窓から採り込んだ光が心地よい

同社は、愛らしいスタイルだけではない徹底したこだわりを貫いています。新築・リノベーションを問わず「住む人の健康を守る寒冷地に耐えられる暖かい住まいを建てる」という一心で、BIS(断熱施工技術者)資格取得、スウェーデン製の熱交換率が90%以上ある熱交換式換気システムの導入、最高レベル(U値0.77)の高断熱窓(木製サッシ)の採用など、高性能住宅の建築に努めています。

そしてもう一つの特徴として「自然素材」が挙げられます。壁や天井には合板建材を一切使わず、天然素材の塗り壁材、ドイツ製オスモカラーで仕上げた無垢のパイン材を使っています。ここで紹介する3軒の住まいはどれも、リノベーションでありながらも、自然素材をふんだんに使った健康住宅。温もりに満ちた木と塗り壁の家の魅力をご体感ください。

天井は天然素材の塗り壁材を使用。コテ波残しがやわらかな印象を与えてくれる

case.01 江別市・Hさん宅/造作のオープンキッチンをあつらえたリノベーション住宅

玄関収納や土間、玄関ドアなど状態が良いものはそのまま再利用し、なじみよくオスモカラーで塗装した
玄関収納や土間、玄関ドアなど状態が良いものはそのまま再利用し、なじみよくオスモカラーで塗装した
天板をオールステンレスで仕上げた造作キッチン。照明は梁に埋め込んでいる
天板をオールステンレスで仕上げた造作キッチン。照明は梁に埋め込んでいる

新築を考えるも希望条件が合わず土地探しが難航していたHさんご夫妻。視野を広げ、立地の良い中古住宅のリノベーションを考えて探し始めると、立地の希望を満たし、広さや建物の状態も良い物件が見つかりました。そして、以前から雑誌で見かけていて気になり、通勤途中にあった多田工務店にリノベーションを託しました。

和室は無垢フローリングの洋室に変わり、メインのリビングとはテレビボードを兼ねた仕切り壁で空間を隔て、リビングの一部でありながら個室としての空間も保てるように。そしてキッチンは垂れ壁を取り除き、ステンレス天板とサブウェイタイルが目を引く、海外のカフェ風フルオープン仕様に大変身しました。約1,400㎜幅の鏡が特徴の洗面台も造作しています。天井や内壁は1階と2階ホールまですべて多田工務店らしい漆喰で塗り上げ、床材や巾木もパインの無垢材をオスモカラーで仕上げた良質さが際立つ、自然素材の温もりに満ちた空間になりました。

「機能やデザインはもちろん、費用面もバランス良く整えていただきました」。実はHさんの家づくりを目の当たりにしたご両親の住まいでも改修工事が始まり、姉夫婦も中古住宅のリノベーションに前向きだそうです。

玄関ホールからはダイニング・キッチンのほか、写真右手のドアでそのままリビングにもつながる。壁と天井はすべて漆喰、床材はパインの無垢フローリング
玄関ホールからはダイニング・キッチンのほか、写真右手のドアでそのままリビングにもつながる。壁と天井はすべて漆喰、床材はパインの無垢フローリング
巾木は床材と同様にパインの無垢材を採用。木の素材はオスモカラー仕上げで統一し、細部にまでこだわった
巾木は床材と同様にパインの無垢材を採用。木の素材はオスモカラー仕上げで統一し、細部にまでこだわった

case.02 江別市・Eさん宅/呼吸するのも心地よい自然素材に包まれたリノベーション住宅

ゆったりと広い通路幅を確保した造作キッチン。キッチンからユーティリティ、浴室が直線でつながるスムーズな家事動線となっている
ゆったりと広い通路幅を確保した造作キッチン。キッチンからユーティリティ、浴室が直線でつながるスムーズな家事動線となっている
大きな吹き抜けがもたらす開放感は、空間にさらなる広がりを与える。2階の窓からの光が、LDKや木製階段を明るく、やわらかく包み込む
大きな吹き抜けがもたらす開放感は、空間にさらなる広がりを与える。2階の窓からの光が、LDKや木製階段を明るく、やわらかく包み込む

無垢材や漆喰の壁など、自然素材を使った家を希望していたEさんご夫妻。注文住宅、中古住宅のリノベーション、建売住宅などあらゆるパターンを視野に入れ、家づくりを検討するも条件がはまらない中で出会ったのが、江別の多田工務店が手がけたリノベーション住宅です。

築40年を超えた古家を、フルリノベーションした多田工務店の住宅。江別市の閑静な住宅街に立つ白い家は、建物の角が丸く仕上げられたやわらかく優しい雰囲気の外観が魅力です。室内は無垢材や漆喰の塗り壁、天然塗料で仕上げられた自然素材の家で、大きな吹き抜けと等間隔に並べた窓からの採光が心地よい、開放感あふれる住空間となっています。木とタイルの調和が美しい造作仕様のキッチンや洗面台も見どころです。

「娘たちはもともと気管が弱いのですが、引っ越してきて以来調子がいいんです。長女の寝つきも良くなるなど、自然素材の力を実感しています。また、キッチンが広く使いやすいので、娘たちが積極的に手伝いをしてくれるようになりました」と奥さん。自然素材の家に暮らし始めてからの変化に、輝く笑顔を見せてくれたEさんご家族です。

2階からリビングを見る。素足に心地よいレッドパインの無垢床や漆喰の塗り壁からなる自然素材の優しさがあふれる住空間
2階からリビングを見る。素足に心地よいレッドパインの無垢床や漆喰の塗り壁からなる自然素材の優しさがあふれる住空間

case.03 札幌市・Yさん宅/二世帯住宅をリノベーション。住み慣れた場所で始まる自然素材に包まれた暮らし

キッチンから見るリビング。1階の床はヒノキの無垢材を採用した
キッチンから見るリビング。1階の床はヒノキの無垢材を採用した

Yさん宅はもともと1階が親世帯、2階が子世帯の二世帯住宅。ご両親が施設に入居することをきっかけに、築20年が過ぎた住まいを思い切ってリノベーションする決意をし、自然素材を扱う会社を中心に検討する中で、一番しっくりときたのが多田工務店でした。

リノベーションで生まれ変わったYさん宅は、上下階とも床は無垢材、天井や内壁はすべて天然素材の塗り壁材を使用。2室あった和室は1室だけ残して仕切りを取り払い、本来の広さを生かした開放的なLDKに刷新。南側に新たに窓を設けることで明るさも確保しました。対面式に変更したキッチンは造作仕様で、収納カウンター、カーテンのレールカバー、巾木など細部まで自社製。「大工がいる工務店」ならではの職人技が随所に光ります。これまで暮らしの拠点だった2階は、趣味部屋と広々とした寝室を配置した、ご夫妻のプライベートをメインとする空間になりました。

呼吸するたびに心が弾むような自然素材に包まれながら、住み慣れた場所でリノベーション後の暮らしを始めたYさんご夫妻。憧れだった無垢床は足触りも心地よく、「開放的で家にいるだけでリラックスできますよ」と満足げに話してくれました。

木の温もりを生かした造作キッチンは、モザイクタイルがアクセント
木の温もりを生かした造作キッチンは、モザイクタイルがアクセント
洋室ともとのリビングをつなげた開放感のある2階の寝室。奥に見える窓はリノベーションの際に新設したもので、以前はここにクローゼットがあった
洋室ともとのリビングをつなげた開放感のある2階の寝室。奥に見える窓はリノベーションの際に新設したもので、以前はここにクローゼットがあった
以前は薄いピンクだった外壁は、リノベーションで爽やかなオフホワイトに整えた
以前は薄いピンクだった外壁は、リノベーションで爽やかなオフホワイトに整えた


それぞれの事例をもっと詳しく見てみたい方はこちらから↓
・Case.01 江別市・Hさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/42677/
・Case.02 江別市・Eさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/35597/
・Case.03 札幌市・Yさん宅 https://www.replan.ne.jp/articles/28507/