限られた空間を有効活用。明るく開放的なスキップフロアの家
Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。
(株)アーキブルグ / 札幌市・Oさん宅 夫婦30代、子ども2人
コンパクトさを感じさせない
広がり感のある明るい家
2人の娘が小学校に入る前に一軒家を建てたいと考えていたOさんご夫妻。Oさんの実家の土地を分筆する形で、2024年の春から家づくりがスタートしました。新居の設計・施工を依頼したのは「語らいから始まる家づくり」をコンセプトに掲げる設計事務所アーキブルグです。「いくつか検討しましたが、一番親身になって相談に乗ってくれたのがアーキブルグの熊谷さんでした」。
Oさんご夫妻が目指したのは「開放感があり、明るい、スキップフロアの家」。土地の分筆により発生するさまざまな制約の中で、家を建てられるスペースはわずか28坪。この限られた空間をいかに広く見せ、光を取り込むかというのが熊谷さんに課せられた大きな課題でした。ヒアリングの末、熊谷さんは、スキップフロアを家の中心に据えた間取りを3案提案。お二人が一番気に入った間取りをもとに内観パースを作成し、より具体的にプランを練っていきました。



随所に散りばめられた
空間を広く明るく見せる工夫
ご夫妻の希望を叶えた新居での暮らしは2025年の春からスタート。家族が集うリビングと、そこからつながるスキップフロアのスタディコーナー、さらに天井高5mの吹き抜けと、緩やかに空間を区切ることで、各層にまんべんなく陽射しが届けられます。
幹線道路に面した大開口の窓は、車や通行人の視線を感じることなく、見たい景色だけを切り取れるよう高さや大きさを調整しました。リビング上にある寝室の壁面をあえて斜めにすることで、窓から射し込む陽光が壁を照らし、間接的な光がリビングに降り注ぐようにするなど、より明るく、そして広く感じられる空間を演出するための工夫が施されています。
家づくりを振り返り、「私たちの要望を取り入れつつ、生活動線や使い勝手などを踏まえた現実的な提案をしていただいたおかげで、不便なく快適に暮らせています」と奥さん。Oさんも「いつか娘2人と並んで、スタディコーナーで勉強するのが夢です」と、顔をほころばせながら話してくれました。


もともと広い家は望んでいなかったので、限られたスペースでどれだけ自分たちの理想を実現できるかというのが家づくりの課題でした。「家は3回建てないと理想の家にならないという言葉があるけれど、それは打ち合わせがちゃんとできていないからなんです」という熊谷さんの言葉どおり、最初から密にコミュニケーションを取り、私たちの納得のいくまで突き詰めていただけたことで、初めての家づくりでも満足のいく出来となりました。(Oさん談)
- 会社情報
- 社名 株式会社 アーキブルグ
- URL https://archiburg.com

