庭が暮らしに溶け込む 職住一体のカラマツの家
Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。
14年前、岩見沢市内で中古住宅を購入し、3人のお子さんを育てていたHさんご夫妻。「終の棲家と思って購入した家でした。でも、長女と長男が巣立つめどが立つと、延床面積約56坪という広さや経年劣化が気になり始めました」というご夫妻は、住み替えを検討。

若い頃から「何かモノづくりをライフワークにしたい」と考え続けていた奥さんは、戸建て暮らしを始めてから庭で育てた草花を生かしたドライフラワー製品の販売を手がけるようになっていました。「もっと広く、環境のいい土地で、思う存分モノづくりに没頭できる住まいを建てたい」。その想いも、住み替えの後押しになりました。2021年、雑木林に隣接した約300坪の土地を購入したご夫妻は、旧居の外装リフォームを依頼した武部建設とともに、新居のプランづくりを始めました。


「リフォーム以来、武部建設がいつも近くで住まいを見守ってくれているという安心感があり、迷うことなく新築をお願いしました」。そう語る奥さんは、プランづくりにあたり、植物がスクスクと育つ職住一体の住まいを要望しました。また、1階に薪ストーブを備えた庭と一体となる店舗スペースを設け、いずれ夫婦2人暮らしになる居住スペースはミニマルに、内外装にはできる限り木をたくさん用いたいと伝えました。武部建設は、庭や雑木林を室内からも存分に楽しめる開口プランや古建具や新旧のストック材をポイントに用いた内装仕上げを提案。「つたない言葉で伝えた要望も、武部建設はしっかり読み取って、思い描いていた以上の提案をたくさんしてくれました」と、奥さんはプラン時を振り返って話します。





2024年8月に完成した新居で暮らし始めたご夫妻が驚いたのが、住み心地の良さ。「性能や設備の進化を実感しました。光熱費もぐっと安くなりました」と、奥さんは声を弾ませます。大きな窓を設けた店舗スペースは、厳冬期も薪ストーブに朝晩、薪をくべるだけで快適な室温を保つといいます。




雑木林を背景に広がる庭には、住まいの外壁とそろえたカラマツ板張りの小さな作業小屋も造作。「当初はコンテナを購入する予定でしたが、武部建設に相談したら、予算内で造作してくれることになりました。おかげで、住まいと調和のとれた庭になりました」。

2度目の夏を迎えた庭には、広葉樹や花木が植えられ、店舗から庭へ出入りしやすいようセルフビルドでウッドデッキも設えられました。「これからも、武部建設に助けてもらいながら、モノづくりを楽しむ暮らしをさらに充実させていきたいと思います」。庭の緑が濃さを増し、花々の彩りが増すほどに、手づくりの暮らしも実り豊かになっていくことでしょう。
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