料理好き家族のためのコンパクト住宅
Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。
STUDIO DESSERT(株) / 仙台市・Kさん宅 夫婦、子ども1人
自然素材に包まれた小さな空間に
夫婦のこだわりを存分に散りばめて
結婚を機に仙台市内の賃貸アパートで暮らし始めたKさんご夫妻。コロナが落ち着き、周りも家を建て始める中で、マイホームへの憧れが増していったといいます。「自然を身近に感じながら暮らしたい」というKさんの希望を受け、泉ヶ岳にもほど近い仙台市北部の造成地の一角にある土地を入手しました。


設計は、オリジナル家具製作から住宅・店舗の設計まで手がける仙台市の「STUDIO DESSERT」が担当しました。Kさんは以前、同社に家具職人として勤めていたことがあり、当時から自然素材の使い方や造作の美しさ、間取りの自由度の高さなどに惹かれていたそう。「任せて安心という確かな信頼感もありました」と振り返ります。参考までに他の設計事務所にも話を聞いたものの、最終的には迷わず依頼を決めました。


お二人が要望したのは、自然素材をベースに、造作もふんだんに盛り込んだ「STUDIO DESSERT」らしい住まい。2025年春、24坪というコンパクトな空間の中に、こだわりを詰め込んだ新居が完成しました。


広く見せる工夫が盛りだくさん
のびやかな暮らしが叶う快適空間
室内に足を踏み入れると、無垢の床と塗り壁が織りなすナチュラルな空間が広がります。1階は洗面・トイレを除いて仕切りのないワンルーム構成で、LDKは約21帖。吹き抜けと梁を見せた天井、南北の大開口が開放感を生み出し、おおらかな暮らしを叶えてくれます。


このLDKの中で存在感を放つのが、料理好きなKさんがこだわった長さ3.5mmの造作アイランドキッチン。大きな魚をさばける広いシンクと作業スペースを備えており、武骨なステンレスの天板と黒の背板が空間を引き締めます。「家族や遊びに来た友人たちと会話を楽しみながら料理ができるのが嬉しいです」とKさん。北側の全開口サッシの先に広がるテラスでは、豊かな森を眺めながらバーベキューなどを楽しめるのも魅力です。


断熱・気密などの住宅性能面や暖冷房設備はSTUDIO DESSERTの標準仕様を採用しており、「アパート時代からは考えられないぐらい快適です」とお二人。季節の移ろいを感じながら、心地よい暮らしを満喫しています。

デザイン性の高さや細かいつくり込みは、家具工房を持つ「STUDIO DESSERT」ならでは。壁はスタッフの皆さんにも手伝っていただきながら自分で塗りました。自らの手仕事の跡が残り、住まいへの愛着が日々深まっています。(Kさん談)
周囲を気にせずゆったりと暮らせる家になりました。2階に水まわりをまとめたのも大正解。子どもの入浴から寝かしつけがスムーズに行えます。家中どこを見てもかわいくて、テンションが上がりますね。(奥さん談)
- STUDIO DESSERT株式会社
- 「人生に余白と居心地の良さを届けるものづくり」 STUDIO DESSERTがつくる家具や空間は、ただ機能を果たすだけの「モノや空間」ではありません。例えば、食卓での会話が増えたり、家族や仲間と過ごす時間が楽しくなる。あたたかい家に帰る、ただそれだけで満たされる何気ない日常の中に「ここでよかった」と思える瞬間が生まれる。その積み重ねこそが人生の満足度をより豊かにしてくれる。 そんなふうに、人生のそばで静かに寄り添い続けること。それこそが、私たちのものづくりの目的です。 STUDIO DESSERTは仙台市宮町に自社の家具工房があります。素材を知り手を動かす家具職人でもあり、デザイナーでもある視点から「暮らしの質をかたちにする」デザインをしています。使い手の手ざわりの感覚、造り手だから気づくことをデザインに落とし込み、きめ細かな納め方にこだわりをもって製作もしています。 STUDIO DESSERTはデザインと職人の技をつなぎ「ていねいに、ながく、たいせつに、」を信条に暮らしに温もりを宿す空間と家具をお届けします。
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