夫婦二人暮らしにちょうどいい、木の香漂う約26坪・1.5階の住まい

公開日:2025.11.21 最終更新日時:2025.11.20

Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。
ソネケン((株)カネソ 曽根建業) / 宮城県大崎市・Kさん宅 夫婦50代

 

理想どおりのモデルハウスに出会い
マイホームへの憧れが現実的に

東日本大震災の後、東京からご主人の地元・宮城に戻り、賃貸アパート暮らしを続けていたKさんご夫妻。「いずれは家を建てたい」との想いを抱えていましたが、隣人の騒音に悩まされるようになったことをきっかけに、静かで穏やかな暮らしを求める気持ちがいっそう高まりました。

家づくりへの情熱に火がついたご夫妻は、安心して暮らせる環境を求めて土地探しを開始。やがて巡り合ったのが、駅に近く、利便性と落ち着きを兼ね備えたエリアの一角で売りに出ていた大崎市内の宅地でした。

切妻屋根と木仕上げの軒天が印象的なKさん宅のファサード。正面は塗り壁、側面や背面はサイディングと、人目につく壁とつかない壁で外壁材を使い分け、コストとデザインのバランスを図っている
切妻屋根と木仕上げの軒天が印象的なKさん宅のファサード。正面は塗り壁、側面や背面はサイディングと、人目につく壁とつかない壁で外壁材を使い分け、コストとデザインのバランスを図っている
ヒノキの無垢床、スギ板張りの天井に挟まれた木の温もりがあふれる玄関。シューズボックスや靴履き用ベンチなどの造作も空間になじんでいる
ヒノキの無垢床、スギ板張りの天井に挟まれた木の温もりがあふれる玄関。シューズボックスや靴履き用ベンチなどの造作も空間になじんでいる

土地が決まり「どんな家を、どんな会社で建てるか」を考える中で、ご夫妻の心をつかんだのがソネケンです。偶然目にした新聞広告の家に惹かれ、すぐに仙台市内のモデルハウスを見学。「木の香りや塗り壁の質感が心地よく、理想がすべて形になっていました」と、奥さんは振り返ります。

特に、モデルハウスの「1.5階建ての間取り」が、夫婦二人で暮らすのにちょうどいいサイズ感だったことが決め手に。担当者の「注文住宅なので、基本的には何でもできますよ」という言葉にも背中を押され、ソネケンとの家づくりがスタートしました。

壁付けキッチンで省スペース化を図ったLDKは、大きな吹き抜けの効果もあって、15帖という数字以上の広さが感じられる
壁付けキッチンで省スペース化を図ったLDKは、大きな吹き抜けの効果もあって、15帖という数字以上の広さが感じられる
キッチンの壁は奥さんお気に入りのタイルを張って仕上げた。玄関からパントリーを通ってキッチンへ直行できる動線は、買い物帰りなどに便利
キッチンの壁は奥さんお気に入りのタイルを張って仕上げた。玄関からパントリーを通ってキッチンへ直行できる動線は、買い物帰りなどに便利
二人暮らしなので、ダイニングはコンパクトに。床材は豊かな香りと節の風合いが魅力のヒノキの無垢床。右手の横桟をあしらった引き戸の先が玄関
二人暮らしなので、ダイニングはコンパクトに。床材は豊かな香りと節の風合いが魅力のヒノキの無垢床。右手の横桟をあしらった引き戸の先が玄関

トイレには淡いブルーの既成品のドアを入れた。白と木の空間の中にやさしい彩りを添える
トイレには淡いブルーの既成品のドアを入れた。白と木の空間の中に優しい彩りを添える
トイレにはご主人が一目惚れしたタイルをアクセントウォールとして採用した。上部に設けた小窓から自然光が射し込む
トイレにはKさんが一目ぼれしたタイルをアクセントウォールとして採用した。上部に設けた小窓から自然光が射し込む

26坪の中に暮らしやすさを凝縮
空気まで心地よい自然素材の家

完成した新居は、1.5階建てモデルハウスをベースにした延床面積26坪のコンパクトな住まいです。切妻の屋根なり天井の室内は山小屋のような趣があり、ヒノキの無垢床や県産スギの梁がナチュラルな雰囲気を演出しています。

屋根なりの勾配天井と見せ梁がのびやかな空間を演出。梁や柱といった構造材に県産材のスギを用いるのもソネケンならでは
見せ梁が目を引く勾配天井の吹き抜け空間が、開放的でのびやかな空間を演出。グレーのアクセントウォールの奥に2階への階段がある
梁や柱といった構造材に県産材のスギを用いるのもソネケンならでは
梁や柱といった構造材に県産材のスギを用いるのもソネケンならでは

開放的な吹き抜けのLDKには、壁付けキッチンや窓辺のベンチ収納など、空間を無駄なく生かす工夫が数多く見られます。担当者と対話を重ねながら少しずつ形にしていった時間を思い返しながら、奥さんは「打ち合わせは大変でしたが、後悔したくなかったので頑張りました。今は楽しい思い出です」と笑顔を見せます。

南側の窓辺にはベンチ兼収納を造作。収納はご主人がコレクションしているレコードが入る高さに造られている
南側の窓辺にはベンチ兼収納を造作。収納はKさんがコレクションしているレコードが入る高さに設計されている
1階の西側に設けられたご主人の趣味部屋。楽器を演奏したり好きな音楽を心ゆくまで聴いたりと、趣味の時間を存分に楽しんでいる
1階の西側に設けられたKさんの趣味部屋。楽器を演奏したり好きな音楽を心ゆくまで聴いたりと、趣味の時間を存分に楽しんでいる

既製品のシンクに造作の棚やタイルなどを組み合わせた洗面台
洗面台は、既製品のシンクに造作の棚やタイルなどを組み合わせたセミオーダー
お二人がネットで探したという木製フレームのミラーの後ろには間接照明を組み込んだ
お二人がネットで探したという木製フレームのミラーの後ろには間接照明を組み込んだ

建物は、ソネケンならではの「いやしろ三工法」を採用。これは「敷地に『いやしろ炭』を埋設する」「基礎には『微粉炭入りコンクリート』を使用する」「 床・壁・天井には完成時に空気中の有害物質を無害化する『AIリキッド』を噴霧する」という同社オリジナルの仕様。自然素材と相まって、室内は清らかで心地よい空気が満ちています。

梁を階段上部まで伸ばすことで、「階段途中に懸垂バーを取り付けたい」というご主人の希望を叶えた
梁を階段上部まで伸ばすことで、「階段途中に懸垂バーを取り付けたい」というKさんの希望を叶えた
2階ホールには本棚を造作。東側奥にはダークグリーンの壁紙で仕上げたこもり感のある寝室を配した
2階ホールには本棚を造作。東側奥にはダークグリーンの壁紙で仕上げたこもり感のある寝室を配した
切妻の天井と現しの梁が山小屋を彷彿させる2階ホール

「夏は涼しく、冬は暖かく大満足。夜もよく眠れるようになりました」とKさんご夫妻。太陽光発電システムの効果もあって、アパート時代よりも光熱費がかからないそうです。「早く家に帰りたいと思うようになりました」というその言葉に、心からの満足と住まいへの愛着がにじんでいました。

 

新居で初めて好きな音楽を大音量で聴いたときには感動し、自分の家を持てた喜びを実感しました。趣味部屋にはCDやDVDをたくさん収納できる棚をつくってもらったので、コレクションを眺めながらゆっくり音楽を楽しみたいですね。(Kさん談)

 

玄関からキッチンへの裏動線や、キッチンから水まわりへの動線など、効率的な動線のおかげで家事がしやすいです。長く住んでも飽きがこないナチュラルな雰囲気も気に入っています。(奥さん談)

会社情報
社名 ソネケン<株式会社 カネソ曽根建業>
URL https://www.soneken.co.jp

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