新築して初めての冬に備える。薪ストーブの火入れ式
安心して、心地よく。薪ストーブとともにある日々を応援します。
初心者でも扱いやすいHWAM「4620c」
Aさんは祖父の代から続く土地に立っていた築60年超の実家に暮らしていました。ご家族で長い時間を過ごした愛着のある住まい。しかし冬の寒さがとても厳しく、先々を考えて建て替えを決意したAさんは、子どもの頃から薪ストーブで暖を取る日常を送っていたことから、新居にも薪ストーブの設置を希望しました。
ただ、これまで使っていたのは、昔ながらの古い薪ストーブ。「今はいろいろな種類があって、自分では良しあしが判断できない」と、機種選びは施工実績がある建築会社にお任せしたところ、提案されたのはエントリーモデルとして人気のHWAM(ワム)「4620c」でした。

ちょうどこの日は、新築して初めて薪ストーブを使う「火入れ式」のタイミング。旭川の薪ストーブ専門店コロポックルの橋口宏二さんがAさん宅を訪れて、使い方を実演しながら説明を行いました。「昔と今では、住宅の性能も薪ストーブの機能もまったく違います。そのため長年薪ストーブに親しんできたお客様には、特に『扱い方の違い』を注意してご説明しています」と、橋口さんは話します。

Aさん宅で採用された「4620c」は鋼板製の薪ストーブで、ガラス面が大きくて正方形に近い横長の形状のため、炎がよりダイナミックに楽しめるのが魅力の一つ。暖房としての能力も高く熱効率も良いため、延床面積が約32坪で間仕切りが少ない設計のAさん宅であれば、それほどたくさんの薪を燃やし続けなくても十分に家全体を暖められます。
初心者が扱いやすいのもこの機種の特長です。HWAMの薪ストーブは、温度に応じて空気量を自動調整する「オートパイロット機能」を搭載。これは炉内の背面にある一次・二次・三次の空気取り入れ口の開閉を熱で伸縮する「バイメタル」が自動制御することで、炎の強さを薪ストーブ自体がコントロールしてくれる便利機能。「薪をムダなく燃やせますし、薪を追加するタイミングをあまり気にしないで済むので楽ですよ」と橋口さんは説明します。




また適正な薪のサイズは35㎝長が一般的ですが、「4620c」は炉内が広いので、最大で45㎝長の薪を横に置くことができるそう。所有する山から伐り出したシラカバやナラの木を自ら割って薪にして使うというAさんにとっては、薪のサイズをそれほど気にすることなく使えるのもメリットです。

初使いのタイミングで自宅を訪問。
安心・安全な使い方を直にレクチャー
コロポックルでは基本的に、お客様が薪ストーブを初めて使うタイミングで担当者が現地に足を運んで、「火入れ式」として使い方のレクチャーを行っています。
橋口さんは「各機種の取り扱い説明書もお渡ししますが、まずは一度使い方を目の前で見ていただきながら、注意点や使い方のコツをお伝えします。薪ストーブを使ったことがないと不安も大きいので、この火入れ式の際にいろいろな質問にお答えしています」と、その必要性を語ります。

今回も橋口さんが実演しながら、着火前に薪ストーブの近くの窓を少し開けて負圧をコントロールすることや、炉内の薪の置き方や積み上げ方のコツ、薪を追加するタイミングなどについて、Aさんからの質問への答えを差し挟みながら説明。丁寧な説明や回答にAさんは、「いろいろと気になっていたことが解消されて、安心しました」とほっとした様子を見せます。


例えばAさんが「針葉樹も燃やして大丈夫なんですか?」と尋ねると、「昔はマツなんかは燃やしてはいけないと言われていましたが、今の機種は性能が良いので、しっかり乾燥させてさえいれば針葉樹を燃やしても問題ないですよ」と橋口さん。「ただし、紙くずなど木以外を燃やすのはNGですね。燃えカスが薪ストーブ内や煙突内に付着して火事の原因になることもあるので注意が必要です」。


一通りのレクチャーを終え、Aさんは大きなガラス面越しに燃え上がる炎を、「すごくきれいで美しいですね」と感激した様子で眺めます。シンプルにコーディネートされたダイニング・キッチンが、静かにあかあかと揺れる炎によって、より生き生きとした雰囲気に彩られたように感じられます。


実はAさんは、薪ストーブでシチューなどの煮込み料理をつくりたいと思っていました。ところがこの機種は天板の温度が70℃くらいまでしか上がらないため、今は「低温料理に挑戦してみたい」と考えているそう。「薪ストーブの炎を見ながら飲むビールの味は格別でしょう」と、笑顔のAさん。新たな家で、新しい薪ストーブと一緒に本格的な冬を迎えています。
- 会社情報
- 会社名 コロポックル(エープラス正規ディーラー)
- URL https://asahikawa-korpokkur.com
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