山野草と音楽が心地よいハーモニーを奏でる街なか暮らしの住まい
Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。
(株)平野建業 / 函館市・中川さん宅 夫婦50代
夫婦の叶えたい夢を約74坪の敷地に凝縮
仕事で地域の森づくりに関わる中川さんは、根っからのアウトドア派。片や、会社員のご主人はギターとロックをこよなく愛するインドア派。そんなお二人が家を建てたいと考え始めたのは、今から20年ほど前のことでした。

「設計士として働いてきたので、自分で設計した家に住むのが夢だったんです」。そう語る中川さんは、大工だった父が興した平野建業で建築設計、エクステリアデザインを手がけてきた家づくりのプロ。2006年、五稜郭エリアに隣接する住宅街で約74坪の敷地を取得し、これまでの経験を生かしながら、プランづくりに取り組みました。


山野草や盆栽を育てるのが好きな中川さんが思い描いていたのは、庭との一体感が暮らしの中で味わえる家。また、学生時代からギターを弾くのが趣味のご主人は、思う存分練習に打ち込める防音仕様の音楽室を切望。木造2階建てのプランには、お二人のどうしても譲れない夢と希望がぎゅっと詰め込まれました。


素材の個性が響き合う家らしくない家をカタチに
庭との一体感を目指してつくられた住まいには、両側に山野草の植栽を施した長いアプローチが設えられ、リビングにその景色を映す3連窓を採用。「庭は造園屋さんや基礎屋さんと一緒に下地づくりを行い、自分で好きな山野草を植えたのもいい思い出になりました」。 草木の呼吸が聞こえてきそうなリビングには、大きな吹き抜けを設置。鉄骨の梁やグレーチング、タモ集成材の造作階段、朱赤のタモ板の壁など、多彩な素材が開放感たっぷりの空間を彩ります。「素材の個性と質感を生かしながら、家らしくない家を目指しました」。




階段を上った先にはご主人の音楽室があります。銅板張りの建具を用いた防音仕様の個室は、ご主人が集めてきたギターコレクションや音楽ソフト、音響機器がずらりと並び、小さなスタジオのようです。「こうしたいという夫婦の夢はすべて叶いました。これからも空間をカスタマイズしながら、庭の草と一緒に成長し続ける住処を目指したいと思っています」。



自分たちが住みたい家をとことん追求した結果、お客様から大きな吹き抜けを設けたいという要望が増えたのが想定外の新築効果でした。また、施主として家づくりに関わったことで、説得力のある提案ができるようになったとも感じます。建築中、大工さんと一緒に現場に立ち、ミリ単位で造作の調整をしたことも、いい経験になりました。現在は地域の人々と協働しながら、森林管理なども手がけ、持続可能な家づくりにも取り組んでいます。(中川さん談)
- 会社情報
- 社名 株式会社 平野建業
- URL https://hiranokengyo.com
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