暮らしの「ノード」
美しく暮らす。東北の建築家・建築会社が提案するデザイン住宅
「良いデザインの家」とは、見た目も間取りも、省エネ・省コストにつながる住宅性能も、トータルに考えデザインされた家。Replanでは「美しく暮らす 東北のデザイン住宅2026」の発刊に合わせて、そんな家づくりに取り組む東北の住まいのつくり手の声をお届けしていきます。
今回は、岩手県盛岡市を拠点に注文住宅を手がけるNoMaDoS 一級建築士事務所 東北事務所 の千葉 光さん・乙坂 譜美さんです。
楽しく暮らせて、愛でたくなる空間を
住宅はどんなご家族にとっても生活の拠点であるため、楽しく暮らせる場をご提案したいと考えています。さらには住宅自体を「家族の一員」と感じてもらえて、建主様が「愛でる」感情を抱くほどお気に入りの空間となることを目指しています。
そのために私たちは、建主様がほしい機能や空間、生活像を引き出すように丁寧にお話をうかがったうえで、その言葉の裏にある一歩先の「愛でたくなる住宅」を形にしていきます。
私たちは「終わらない自由研究」を企業スタンスとし、建主様と一緒にワクワクできる新しい暮らしと空間を、図面やパース、模型で具体化し、建築計画をご提案します。
住宅は何十年も一緒に暮らしていくものです。機能性と美しさ、建主様ならではの個性をデザインに落とし込むことを大切に、家づくりに向き合っています。
暮らしの「濃度」をデザインする
盛岡駅からほど近い場所に立つ築35年の木造アパート。この建物を、街なかでの新たな暮らしと働く魅力が共存する、多機能な複合拠点へとリノベーションしました。

設計の軸としたのは、暮らしと外部環境との交わり方の「濃度」です。住宅、SOHO、事務所が同居するこの建築では、暮らしの「濃度」がグラデーションのように変わる部屋構成を意識して設計し、プライバシーを保ちつつも、利用者が緩やかにつながり合える「結節点(node)」となることを目指しました。





その仕掛けは実を結び、現在では入居者同士で食事会やイベントが自然発生する、温かいコミュニティーが育ちつつあります。
空間構成においては、自然環境の延長として機能するインナーテラスの土間を配置。内と外が混ざり合う、開放感ある暮らしをご提案しました。また、かつて木場であった土地の歴史を受け継ぎ、市産材を細分化して外装材として使用。街に温かな景観をもたらすと同時に、将来の部分改修を容易にするという持続可能性も備えています。




このプロジェクトは単なる建物の再生にとどまらず、完成後の運用まで建主様と並走することで、街の風景と暮らしの質を豊かに更新する場所となりました。
■建築DATA
岩手県盛岡市・三田農林(株)
構造規模/木造・2階建て(築35年)
リノベーション面積/357.73㎡(約108坪)設計/(株)NoMaDoS 一級建築士事務所 東北事務所 千葉 光・乙坂 譜美
施工/(有)岩井沢工務所
- 会社情報
- 社名 株式会社 NoMaDoS 一級建築士事務所
- URL https://www.nomados.co.jp
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