南北に抜ける一室空間のLDK。正面は南側台所。左側、和室に続く壁には仙台伝統の柳生和紙を貼っている

仙台市北部、北側には泉ヶ岳を望み、穏やかな風景が広がるのどかな住宅地にある平屋の住宅。白いキュービックに円盤型のルーフを載せた外観は、周囲の住宅とは異なる雰囲気です。四隅に寝室、予備室、オーディオルーム、和室を配置した真ん中にLDKを設定。LDKの南北にそれぞれ設けられたウッドデッキや、緑化した屋上庭園といった四季折々の景色を採り入れながら採光も得るしかけで、寛ぎの空間をつくりだしています。

◎家族構成/夫婦30代、子ども1人
◎構造規模/木造・平屋建て
◎設計/(株)針生承一建築研究所
◎施工/(株)八重樫工務店

食堂から居間方向。北側に面したテラス2からは、泉ヶ岳が望める

扇垂木が集中する中央に、明かり取りにもなるリングを設けた
オーディオルーム。北面に広がる景色を望みつつ音楽にひたれる、落ち着いた空間
南側に面した主寝室。手前がクローゼット。放射状の天井垂木が空間に変化を与え、豊かな表情をつくる
居間同様、柳生和紙で仕上げた和室。上部、垂木の間の複層ガラスからも柔らかな光が入る
南側外観の夕景。放射状に組まれた垂木と垂木の間から、ガラスを通して室内の明かりがもれる
北側から見た外観。斜面にせり出すように配置
平屋の上に載せた円盤状のルーフ。屋上緑化し、テラス的な空間としても楽しめる。中央の円筒(リング)と右手のボックスは、明かり取り