敷地の形状、植生を最大限に室内に採り込むように設計されたUさん宅。土間を中心に展開するリビング・ダイニングは、その白眉ともいえる空間 「樹木をできるだけ残したい」という土地への愛着感や、家と外がつながりを持った生活をしたいという希望を持っていたご家族。10種の木々が混生する雑木林に溶け込むように建てられた家は、内と外が心地よくつながり、家の中にいても木々の存在を十分に感じられます。圧巻は、玄関からスキップフロアでつながるリビング・ダイニング。土間を隔てて広がるリビングとダイニングには、庭に面して大開口が設けられ、室内に居ながらにして緑に包まれるようです。

◎家族構成:夫婦40代、子ども1人
◎構造規模:木造2階建て・約68坪
◎設計:SUDO設計
◎施工:SUDOホーム(須藤建設)

土間に対し床高を上げたリビング・ダイニングから眺める庭は、壮大な絵画のよう。窓辺の彩りで季節の移ろいを感じられる
低い目線から木々を望む土間。薪ストーブの燃料にも庭の伐採木を利用。より間近な眺めと温もりから、自然の息吹を五感で楽しめる

玄関ホールから延びる廊下の突き当たり右手は、客用の和室。手前のガラスブロックをはめ込んだ間仕切り壁の奥は、水まわり

2つの吹き抜けの間に、ブリッジのようにしつらえた2階階段ホール。子ども室と書斎・主寝室の緩衝帯にもなっている
Uさんの希望で、ハルニレの巨木を間近で眺められる場所に、夫婦共用の書斎をレイアウト。仕事が忙しく、このスペースを活用できないのが目下の悩み、だそう
階段ホールの南西側に設けられた子ども室。ホールの壁には、家族共用の本を収める造作本棚が設けられている
木々の緑がリビングの間仕切り格子越しに、洗面スペースにもにじむ
傾斜地を生かした建物は、玄関側から見ると平屋造りのよう。屋根越しにそびえるのは、庭のシンボル、ハルニレの巨木

外壁には道南スギを採用。自然派塗料で仕上げた木肌は、歳月と共に灰色に変化し、庭との一体感が増す