大きな要望のひとつであるインナーガレージは各世帯2台ずつ計4台分のスペースを確保

ガレージを挟むように2つの玄関が向かい合い、それぞれの世帯がゆとりのある中庭を眺められるよう配慮された間取り。50代の親世帯と30代の子世帯が暮らす二世帯のコートハウスです。子世帯との二世帯住宅であること、ガレージから雨に濡れずに家に入れること、木をふんだんに使った家であることなどの要望をもとに、世代の異なる家族が心地よい距離感で暮らせる住まいとなりました。

◎家族構成/夫婦50代、息子夫婦30代、子ども1人
◎構造規模/木造(在来工法)・平屋建て
◎設計/樹音建築設計事務所
◎施工/(有)高橋材木店

二世帯の中間地点にはちょっとした休憩スペースも。テラス用のソファセットでくつろぐKさん
子世帯から親世帯のリビング・ダイニングを見る。石張りの通路はそれぞれのダイニング・キッチンを結ぶ動線にも
ダイニングから広々とした中庭を眺める。シンボルツリーのモミジが目に優しい
テーブルなどの家具はすべて徃見さんのセレクトによるもの。和モダンなテイストが空間によく馴染む
親世帯の玄関脇に設けられた和室はゲストルームとしての用途も。面する庭も和室に合わせ純和風に
ユーティリティのハイサイドライトからの陽射し。天井高を取りにくい平屋では、高窓による採光が効果を発揮する
玄関を入ると建物奥の方向に一直線に伸びる親世帯の動線。能舞台のような劇的な空間構成だ
二世帯のコートハウスを上空から眺める。親世帯の代々受け継がれてきた広大な敷地に理想的な平屋がプランされた