螺旋階段を上り詰めると、ガラス越しにDKが見える日野さんの自邸兼仕事場

「仕事三昧の私の暮らしから、建築をとったら何が残るだろう。誰かのために料理をし、好きなお酒を選んで、にぎやかに食卓を囲む。そんな空間と時間が、次の仕事に向かう元気の源だと改めて気づきました」と言う、建築家の日野桂子さんの仕事場を兼ねた自邸。延床28坪の空間の中心は、神社山の四季を身近に感じ、友人とゆるやかな時間を共にするかけがえのない場所としてつくりあげたDK。ダイナミックな開口を設けた造作キッチンには、食いしん坊の日野さんらしい細やかな仕掛けも随所に施されています。

◎家族構成:本人40代、スタッフ1人
◎構造規模:RC造(RCラーメン構造+木造)2階建て・約28坪
◎設計:ヒノデザインアソシエイツ
◎施工:新栄工建

建物の主役であるDKは、裏山の森を一望する大開口と高さを抑えた造作収納をしつらえ、明るく開放的な雰囲気に

調理動線に基づいて造作したキッチンは、使い勝手も抜群
友人と楽しむ美味しい時間は、日野さんにとって何よりのリフレッシュになる。窓越しの光の移ろいも、もてなしの一品

キッチンと仕事場は短い動線でダイレクトにつながっている

造作収納の端は、気分を替えて仕事をしたい時のためにデスク仕様にしてある
キッチンの左手奥に冷蔵庫や調理家電を収納できるパントリーを設置。扉を閉じると白い壁になり、スタイリッシュな空間を労せず保てる

温水パイピングを施した柱暖房を採用した室内は、やわらかな暖かさで満たされている仕事場と反対側は、コンパクトな水まわりとバルコニー付きの寝室

玄関ホールの左奥は仕事用の打ち合わせコーナー。空間のオンとオフが巧みな動線設計で分離されている
玄関の壁面に設けられた靴置場は、ガラスと灯りを用い、オブジェのように仕上げて

4本の鉄筋コンクリートの柱に支えられ、地上3mに浮かぶようにしつらえられた日野邸