開口の内外に家族の憩いの場を設けることで、空間も暮らしの楽しみもぐんと広がったTさん宅

外部空間と室内が自然につながる楽しい家。大小3つの外部空間が設けられ、室内から気軽にアクセスできる仕掛けが施されています。吹き抜けを設けたLDKに隣接し、最短の動線計画を採用したテラスでは、友人家族を招いてバーベキューをしたり、夜風を浴びながら晩酌をしたりと、気分や天候に合わせてさまざまな楽しみ方ができます。

◎家族構成／夫婦30代、子ども1人
◎構造規模／木造・2階建て
◎設計／（株）五十嵐淳建築設計事務所
◎施工／大鎮キムラ建設（株）

キッチンとリビングは、隣接するテラスへの動線を最短に。キッチン出入り口の正面は、造作物置
リビングに突き出すように設けられた舞台のようなフリースペース。キャビンのような客間は、開放的な空間のアクセントにも
 
 
 
暮らしの中心に置いたキッチンが、奥さんの憧れだった。リビングの床レベルに合わせた絶妙な高さの造作作業台は、使い勝手もよい
キッチンの上は、オープンなフリースペース。長いカウンターデスクは勉強スペースにもなる
書斎コーナーと吹き抜けを挟んで客間が設けられている。開閉のバランスが、大らかな空間に奥行きのある表情を与えて
壁にはたくさんの本や資料がしまえる造作棚を設けた
キッチンと通路でつながる物置の上には、五十嵐さんの提案で離れの個室が設けられた。将来は、Tさんの書斎になる予定
育児休暇中だった奥さんは、この春から復職。テラスのあるわが家は、多忙なご夫妻の子育ても頼もしく支えてくれるだろう
玄関からリビングへつながる通路には、容量たっぷりの造作壁式収納が設けられている
建物の西側のカーポートは、室内からの動線を設けたもう一つのテラスになっている