スイスの建築家であるマリオ・ボッタの建築が好きで、北海道の気候風土に根ざした家を建てたいと考えたNさんの願いをかたちにした、コンクリートブロック造の平屋。うず高く降り積もる雪の中にあって、力強い存在感を放つ

「北海道らしい家が欲しい」という要望のもと建てられた、コンクリートブロック造の平屋住宅。パブリックゾーンからプライベートゾーンへと各居室を数珠つなぎに並べたレイアウトは通路と部屋を兼ねることで空間を有効に使え、どの部屋からも窓からの景色を楽しめます。室内空間も異素材を組み合わせにより心地よくまとまっています。

◎家族構成/夫婦40代・30代、子ども3人
◎構造規模/補強コンクリートブロック造・平屋建て
◎設計/山之内建築研究所 山之内 裕一
◎施工/フロンティアホーム(株)

対面式のキッチンカウンターは天板の奥行きにゆとりを持たせた。ガスレンジは壁付けで配置。木とコンクリートブロックの優しい風合いが、家族団らんの空間を包む異素材のコントラストが心地よいリビング。大きな開口の外には森と雪景色が広がり、時折キツネやリスも姿を見せるという色や風合いがひとつひとつ微妙に異なりインテリア性の高いコンクリートブロックは、調湿性にも優れる4畳半ほどの広さの和室は、2方向を建具で仕切って個室にできるつくりパブリックゾーンからプライベートゾーンへと各居室を数珠つなぎに並べたレイアウト。通路と部屋を兼ねることで空間を有効に使える。どの部屋からも窓からの景色を楽しめる一番奥の部屋は、今はお子さんたちが勉強したり遊んだりする部屋として活用しているが、近い将来、もともと想定していた寝室として使う予定。半袖姿にこの家の暖かさがうかがえる太いコンクリート造の梁とコンクリートブロックの壁、そこに木を組み合わせて構成したこの建築の特徴がよく見て取れる水まわりはキッチンのすぐ隣に配した。回遊動線でLDKとの行き来もスムーズカーポート側と庭側の2つの出入り口を、階段と土間で結んだ設計。庭側の出入り口にシューズクローゼットを配している

玄関から続く階段が、カーポートと居住空間をつなぐ。正面の壁には小さなピクチャーウィンドウ
ダイニングの壁には「OKINAWA BLOCK」という沖縄由来のコンクリートブロックを装飾として用いた。大小の穴から不規則に漏れ来る陽の光が家族の目を楽しませている

敷地は前面道路と6〜7mの高低差がある。コンクリートブロック造の外壁が、北海道らしさをたたえる