週末ごとのキャンプを楽しむために、収納や準備の快適性を求めた住まい。ベンチ収納や古材を利用した棚、有孔ボードには、使い込まれた種類豊富なアウトドアギアが並びます。日常使いの玄関に加え、荷物の出し入れをスムーズにするカーポート直結の出入り口を玄関土間から続く作業部屋に設置。キャンプライフをより快適にアシストします。

◎家族構成/夫婦40代、子ども1人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/堀尾浩建築設計事務所
◎施工/(株)クワザワ工業

ギアを見渡しすぐ手に取ることができるため、新しい組み合わせを発見したり、キャンプのスタイルを考案したりと、キャンプ道具が日常の一部として溶け込んでいる
二つの玄関は土間を介してひとつながりに。カーポートへと続く入り口はギアの出し入れを考え引き戸になっていて、手前の作業部屋は断熱・気密を確保する風除室的な役割も果たしている
ギアを見渡しすぐ手に取ることができるため、新しい組み合わせを発見したり、キャンプのスタイルを考案したりと、キャンプ道具が日常の一部として溶け込んでいる
キッチンは床を一段下げて、テーブルと目線が合うように。「わが家は夫もキッチンに立つ機会が多く、夫婦ともにお店のような雰囲気が気に入っています。キャンプに持参する食材は平日の夜に仕込み、冷凍しています」と奥さん。コーナーに設けた小上がりは、娘さんの特等席。両親の作業を眺めながら遊んだり、くつろいだりして過ごす
キャンプスペースから、プライベート空間へ。階段は素材の変化とともにシーンを切り替える装置のように機能する
ランドリースペースと隣接するクローゼットで構成された空間。ルーバー床を介してやわらかな光が1階に注がれ、階下からの空気も抜けるため、物干し場としても活用されている
三角屋根の尖りが鋭角だったため、塗り壁仕上げで丸みを持たせた
三角屋根に包まれた半屋外空間は、ポリカーボネートを採用していて陽当たりも抜群。「引っ越ししてすぐに、この場所で熱燗を飲み、冬キャンプ気分を味わいました」と奥さん
曲線を描く屋上テラスの下はカーポート。カツラやジューンベリー、アカエゾマツを植栽し、より美しい風景に。「敷地が広いので、焚き火を楽しむことができます。庭でのキャンプも挑戦してみたいですね」とOさんダイニングの小上がりは、広めにスペースを確保するためせり出す形に