最近取材で、東北へ行く機会が増えている私。仕事ではありますが、「せっかく普段足を運ばないところへ行くのだから、見聞を広げなければ」という大義名分(!)のもと、県や都市をまたいでの移動の間隙を縫って、いろんなものを見るようにしています。

もうすぐ、12月10日にReplan青森VOL.6が発売になりますが(何気に告知…)、その巻頭特集の取材で青森県に行った際には十和田市に立ち寄り、念願の3大有名建築にさらっと触れてきました。

まずは、十和田市民交流プラザ「トワーレ」。今をトキメク隈研吾建築都市設計事務所の建築です。残念ながらシャッター街になってしまっている商店街の並びに突然、三角屋根が連なった個性的な建物が出現します。なかでは、いくつかのグループがミーティングや何かしらの会を催していました。

十和田市民交流プラザ「トワーレ」
空間の区切り方が特徴的な印象

そこから車で5分ほど、片側に松、片側に桜という珍しい並木道が続く十和田市の官庁街の一角にあるのが、安藤忠雄建築研究所が設計した十和田市教育プラザです。ここは十和田市民図書館と教育研修センターを兼ねていて、足を踏み入れた途端に建築の力を感じられる建物です。

十和田市教育プラザ
裏手の公園へつながる

特に図書館はつくりがゆったりとしていて、桜並木を眺めながら読書ができる長いカウンターテーブルなんかもあって、とても魅力的。なかでも、ハイサイドライトから光が射し込むコンクリート造のこの写真の場所は、1日中でも居られる素敵空間でした。。

青森に関わるアーティストや安藤忠雄氏の本が置かれたギャラリーのような空間

そして最後は、十和田市教育プラザからすぐのところにある西沢立衛建築設計事務所設計の、十和田市現代美術館。残念ながらこの日は月曜で美術館は休館。外から眺めるにとどまりましたが、それでも建物がショーウィンドウのようになっていて、中の展示物が少し見えるので雰囲気は楽しめました。

十和田市現代美術館を象徴する花柄の馬(フラワー・ホース)が秋空に映える

アートの楽しさを感じられる場所は、美術館の外にもいっぱい。道路挟んで向かい側の公園には、体感型のアート作品が惜しげもなく置かれています。。自由に遊べる日常の空間に普通にある感じがいいですよね。

オーストリアの作家エルヴィン・ヴルム作のファット・ハウス
オーストリアの作家エルヴィン・ヴルム作のファット・ハウス
こちらは、ファット・カー
草間彌生のパンプキンは、中に入ってまたびっくり
草間彌生のパンプキンは、中に入ってまたびっくり
これが公衆トイレとは…

どれも公共建築物なので、見放題で体感し放題。十和田市に行ったらぜひ、訪れてみてほしい場所です。以上、編集部のNマキでした。