アウトドアライフをこよなく愛するYさんは、日常でもキャンプ気分を味わいたいと、水野建設をパートナーに薪ストーブのある暮らしを実現しました。引っ越しを終えたばかりのYさん宅を訪ね、そのこだわりをうかがいました。


在来工法ならではのダイナミックな構造現しで、カラマツの木肌の美しさが際立つミニマムな平屋空間を実現したYさんご夫妻。2020年12月に完成したばかりの新居で目を引くのが、ゆったりとした玄関土間に設置されたモルソーの薪ストーブです。「新築を思い立っていろいろ調べていたら、1年ほど前にリプランで紹介されていた薪ストーブのあるシンプルな平屋住宅が目に留まりました。その平屋はまさに僕たちが建てたいと考えていた住まいの理想形でした。すぐに、施工した水野建設に新築を依頼しました」。

畑のほとりに建つカラマツ板張りの平屋。薪ストーブの煙突と大開口が、直線的なフォルムのアクセントになっている
畑のほとりに建つカラマツ板張りの平屋。薪ストーブの煙突と大開口が、直線的なフォルムのアクセントになっている
白いドアを採用した玄関は、畑と住まいの行き来専用の裏玄関
白いドアを採用した玄関は、畑と住まいの行き来専用の裏玄関

そう語るYさんは、畑作農家の3代目。釣りやバイク、キャンプに始まり、マウンテンバイクやスノーボードなど歳を重ねるほどにアウトドアでの楽しみが増えていったといいます。「27歳で家業を継いだのですが、アウトドアが気持ちいい季節は見事に農繁期で遊びには行けません」と、苦笑するYさん。そのジレンマを解決する方法として、大好きな焚き火が日常で楽しめる薪ストーブのある暮らしを実現したいと考えていたといいます。

カラマツ材の梁と床の質感が際立つ開放的なLDK。右手には子ども部屋、寝室、水まわりがレイアウトされている。造作テレビ台の下には、主暖房となるエアコンを設置。冷暖房の風は、基礎断熱が施された床下を通って、床に設けたガラリを経由し、室内へ。換気には熱交換型の第1種換気を採用
カラマツ材の梁と床の質感が際立つ開放的なLDK。右手には子ども部屋、寝室、水まわりがレイアウトされている。造作テレビ台の下には、主暖房となるエアコンを設置。冷暖房の風は、基礎断熱が施された床下を通って、床に設けたガラリを経由し、室内へ。換気には熱交換型の第1種換気を採用
畑の様子が一望できるダイニング。南側の大開口には、冬の陽射しを最大限に採り込める日射透過率の高いサッシを採用
畑の様子が一望できるダイニング。南側の大開口には、冬の陽射しを最大限に採り込める日射透過率の高いサッシを採用
陽射しがたっぷり入るキッチンは、明るく心地よい。側面には、勝手口を兼ねる掃き出し窓を採用
陽射しがたっぷり入るキッチンは、明るく心地よい。側面には、勝手口を兼ねる掃き出し窓を採用

水野建設は、これまでも薪ストーブを採用した住まいを数多く手がけてきました。その豊富な経験も、Yさんにとっては魅力でした。「手に入るモノは地元経済に貢献するため、できる限り地域で買いたい」というのがYさんのポリシー。そうした意味でも水野建設は、地域の工務店であり最高のパートナーでした。

キッチンに立つと家中が見渡せ、子どもの様子にも目が届く。「ワンフロアの生活は空間に無駄がなく、掃除もしやすくて快適です」と奥さん
キッチンに立つと家中が見渡せ、子どもの様子にも目が届く。「ワンフロアの生活は空間に無駄がなく、掃除もしやすくて快適です」と奥さん
玄関土間に設置された薪ストーブは、炎のある暮らしを楽しむための補助暖房
玄関土間に設置された薪ストーブは、炎のある暮らしを楽しむための補助暖房
「ストーブに薪をくべ、炎を眺めているだけで気持ちがゆったりします」とYさん
「ストーブに薪をくべ、炎を眺めているだけで気持ちがゆったりします」とYさん

新居に設置する薪ストーブは、水野建設の紹介で足寄町にあるマルショウ技研から取り入れました。「モルソーか、ドブレか、大いに迷って、シンプルなフォルムが気に入ったモルソーを選びました。薪も一緒に購入しました」と、Yさんは振り返って語ります。

寝室はウォークインクローゼット、ユーテリティに直結する裏動線が設けられている
寝室はウォークインクローゼット、ユーテリティに直結する裏動線が設けられている
ウォークインクローゼットから動線がつながるユーテリティ。洗濯と物干し、収納までが効率よくできる。洗面台は造作仕様
ウォークインクローゼットから動線がつながるユーテリティ。洗濯と物干し、収納までが効率よくできる。洗面台は造作仕様

延床26坪の新居には、アウトドア用品の収納を兼ねた磁気タイル張りの土間玄関が設けられ、Yさん念願の薪ストーブが設置されました。「無駄のない空間に、薪ストーブやアウトドアグッズ、自転車など自分の好きなモノがぎゅっと詰まった新居は、思い描いた以上に満足感のある仕上がりです」と、Yさんは嬉しそうに語ります。3月までの農閑期には、薪ストーブのある暮らしをさらに充実させたいと考えているそう。「薪棚もまだありませんし、ストーブの活用法もいろいろ研究しなくてはいけません。畑仕事が休みになっても、この冬は忙しくなりそうです」。

設計・施工:(有)水野建設
河東郡音更町宝来北1条4丁目2
https://minimumstyle.com