フィンランドは、7月が夏休みのシーズン。そこで7月中旬に、念願のアーキペラーゴ3泊4日の旅に出かけました。「アーキペラーゴ」とは英語で「群島」の意味。小さな島がいくつも集まっている場所を指します。今回は旅の後半を紹介します。(前編はこちら▶アーキペラーゴ 〜フィンランドの群島を巡る旅【前編】


3日目は長距離バスでトゥルクから、人口900人ほどの小さな町、コルポへ向かいます(位置関係は【前編】記事参照)。小さなバス停で降りたのは私たちだけ、、。ホテルの最寄りのバス停かどうか不安になりましたが、ナビを信じて歩き始めました。

フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語です。スウェーデンに近いこのエリアは、スウェーデン語圏。通常は2か国語で書いてある看板ですが、これはスウェーデン語のみ。海外に旅行に来た雰囲気が増して、気分が盛り上がります!

未舗装の道路の脇に立つスウェーデン語の看板

何もないところを10分ほど歩いていくと、突然ホテルが現れました!友人の薦めで選んだホテルで、1階は石、2階は木で造られています。今日の一番のお楽しみは、ホテルにあるレストラン。レストランにはテラス席があって、外でも食事が楽しめるようになっています。

1階は石、2階は木で建てられているホテルの外観。テラスでも食事が楽しめる

私たちは、ホテルの1階にあるレストランの室内席でディナーをいただくことにしました。不規則な凹凸のある白い石造りの壁と小さな窓、濃茶の梁がいい雰囲気です。

お料理はどれも美しく盛り付けられて、とてもおいしかったです。器は地元で活動するアーティストの作品が使われています。

美しいお料理に彩られた器は、地元のアーティストの作品

旅行最終日の4日目。帰りのバスまでちょっと時間があったので、コルポの町の中心にある教会を見に行きました。フィンランドでは教会が町の中心にあることが多いです。入口は、木の扉のデザインが素敵。石の壁と階段・木製のドア・アイアンの鍵というこの組み合わせが、とっても私好みです。

コルポの町の中心にある教会の入り口は、とても素敵な佇まい
コルポの町の中心にある教会の入り口は、とても素敵な佇まい

写真中央、木立の奥に見えるのが教会です。手前にはサイクリングで周遊している人たちの自転車。次回はぜひ自転車でアーキペラーゴを周遊したいです。

木立の奥に、教会の尖塔が見える。アーキペラーゴをサイクリングで周遊する人たちも

自分へのおみやげとして購入した、ホテルで使われていた地元の作家さん作のお皿とビーツです。ビーツはコルポで農家の方から直接買いました。スープやサラダに定番な野菜なのですが、自分で買ったのは実は初めて。どうやって食べたらいいか聞くと、4つに切ってオイルをかけオーブンで焼くといいよと教えてくれました。

コルポのホテルで使われていた地元の作家さん作のお皿と、農家さんから直接買ったビーツ
コルポのホテルで使われていた地元の作家さん作のお皿と、農家さんから直接買ったビーツ

コルポはいわゆる賑やかな観光地ではなく、良い意味で何もなくて、シンプルで素朴な好ましい場所でした。また違う季節にあのディナーを食べに行きたいです。