釧路でモデルハウスだった戸建て住宅を購入して家族とともに暮らしてきたIさんに、旭川への転勤の打診があったのは2年前の冬のこと。「転勤を機に、子どもに転校のない生活環境、実家と呼べる場所をつくってあげたいと思い、妻の実家もある旭川で終の棲家を建てようと決めました」と、当時を振り返ってIさんは話します。

スウェーデンの家をお手本にした外観。外物置を備えた屋根付きカーポートも、建物のデザインと合わせた造作仕様
スウェーデンの家をお手本にした外観。外物置を備えた屋根付きカーポートも、建物のデザインと合わせた造作仕様
レンガ風タイルを用いた玄関ポーチ。玄関脇にも、小さな物置スペースが設えられている
レンガ風タイルを用いた玄関ポーチ。玄関脇にも、小さな物置スペースが設えられている
1階の床には、ヘリンボーン柄のカラーフロアを採用。右手の扉は水まわり、左はトイレ。玄関ホールには、奥さんの要望で洗面スペースを独立して設けた
1階の床には、ヘリンボーン柄のカラーフロアを採用。右手の扉は水まわり、左はトイレ。玄関ホールには、奥さんの要望で洗面スペースを独立して設けた
玄関には2WAY動線を設けたシューズクロークも完備。造作のニッチやベンチなどを備えた玄関は、いつでもすっきりと片付けられる
玄関には2WAY動線を設けたシューズクロークも完備。造作のニッチやベンチなどを備えた玄関は、いつでもすっきりと片付けられる

家づくりに備え、インターネットで施工会社を探し始めたIさんが注目したのは、地域の工務店でした。旧居のランニングコストの高さが悩みの種だったIさんご夫妻は、新居では燃費の良い住まいの実現を最優先課題にしていました。そこで目に留まったのが「自然素材に包まれた高性能な住まいを、いかにローコストで提供できるか」をテーマに掲げ、家づくりに真摯に取り組んでいた新濱建設でした。「職人の手仕事を生かしながら、施工や性能に独自のこだわりを持っていて、ここなら私たちの希望が叶うと直感的に思いました」とIさん。

背面に収納カウンターや家事コーナーを設けた対面式キッチン。スイッチプレートの下の造作収納には、ルーターなどをすっきり収められる
背面に収納カウンターや家事コーナーを設けた対面式キッチン。スイッチプレートの下の造作収納には、ルーターなどをすっきり収められる
キッチンはユーティリティに直結し、裏動線で玄関へとつながっている。キッチンに立っていても子どもの出入りが良く見えるようにリビング階段を採用
キッチンはユーティリティに直結し、裏動線で玄関へとつながっている。キッチンに立っていても子どもの出入りが良く見えるようにリビング階段を採用

新築依頼後の盛夏、ご夫妻はプランづくりの参考に訪れたオープンハウスの心地よい空気感と涼しさを体感。「性能の良さが、期待から確信に変わりました。そして、さらにより良い家にしたいと性能向上の研究を続けている新濱社長の姿勢にも感銘を受けました」。

吹き抜けとハイサイドライトを設けた明るいリビング。センターテーブルは、DIY好きなIさんが旧居のダイニングテーブルをリメイクしたもの
吹き抜けとハイサイドライトを設けた明るいリビング。センターテーブルは、DIY好きなIさんが旧居のダイニングテーブルをリメイクしたもの
リビングに隣接して、子どもの遊び場や客間など多目的に利用できる予備室を設えた
リビングに隣接して、子どもの遊び場や客間など多目的に利用できる予備室を設えた

2020年11月、現場で大工さんともたくさん話をしながら工事を進めた新居が完成。30年以上、木造住宅を手がけてきた新濱建設は、木の専門家としての経験を生かしながら、Iさん一家の暮らし方にフィットするプランを提案しました。LDKや水まわりが回遊動線で結ばれた1階は「家事がしやすくて、自然体で暮らせる」と、奥さんを喜ばせました。

住まいの中央に設けた吹き抜けが、家中に自然な温もりと光、家族の気配を運ぶ
住まいの中央に設けた吹き抜けが、家中に自然な温もりと光、家族の気配を運ぶ

「階下の家族の声が2階へすぐに届くように」と、リビングには吹き抜けを設けましたが、厳冬期も家中が暖か。また、湿度もちょうどよく保たれ、子どもたちは風邪知らずで初めての冬を過ごしたといいます。猛暑の夏もエアコンの冷気が長く保たれて、夜も気持ちよく眠れたそう。

吹き抜けを囲むように寝室、子ども部屋がレイアウトされた2階。階段ホールには、スタディコーナーとうんていを造作した
吹き抜けを囲むように寝室、子ども部屋がレイアウトされた2階。階段ホールには、スタディコーナーとうんていを造作した
屋根の勾配をそのまま生かし、屋根裏風に仕上げた子ども部屋
屋根の勾配をそのまま生かし、屋根裏風に仕上げた子ども部屋

省エネ性の高い高断熱・高気密の住まいは一年中快適な室内環境を保ちながら、ランニングコストを圧縮。「旧居では最大6万円だったランニングコストが、半分以下になって驚きました」。Iさんの言葉をつなぐように奥さんも「旧居の不便さや不満が解消され、心から満足できる家づくりができました。新濱建設は地元の工務店なので、今後のメンテナンスにも心配はありません。長く安心して暮らせます」と嬉しそうに話してくれました。