地元・石巻に根付き、60有余年にわたり木造建築に携わってきた「津田建設」。地震に強い「骨太の家」をテーマに極太の梁・柱にこだわり、家族が安心して長く暮らせる注文住宅をつくり続けています。
女性一級建築士による繊細なトータルプランニングも同社の特徴。津田建設の力強いながらも優しさあふれる魅力的な家づくりをご紹介します。

女性一級建築士とともにつくる家

津田建設では、「初めまして」の相談から打ち合わせ、プランニング、デザイン、設計、施工、建物の引き渡しまで女性一級建築士が責任を持って担当しています。

女性目線で考える家づくりは、つまり「家族が暮らしやすい家」。自身が働くママとして苦労した経験を持つ建築士が、生活動線や家事動線、収納スペースの確保はもちろんのこと、ごみ箱の置き場所やコンセントの位置といった細かな部分にも配慮し、ストレスなく快適に暮らせる家づくりを提案。そして将来的な家族構成の変更やライフスタイルの変化も考慮しながら、長く住み続けられる家をデザインします。

「施主に寄り添った家づくり」を信条に、対話を重ねることを大切にしている同社。きめ細かな打ち合わせを重ねながら、トータルにプランニングして設計するので意思疎通のすれ違いがなく、細部までコーディネートされた家づくりが可能です。「津田建設にお願いしてよかった」と、最後に住まい手に満足していただきたい。その一心で家づくりに臨んでいます。

家族を守る骨太の梁と柱

材木店からスタートした津田建設がかたくなに守り続けてきたのが、極太の柱、極太の梁を使うこと。

注文住宅「骨太の家」は、柱や梁などの構造材に4寸角(120㎜)を使用しています。一般的に使われているのは3.5寸角(105㎜)です。3.5寸角を使用した方がコストを抑えることができますが、同社は耐久性・耐震性の高い4寸角を使用しています。強固な骨組みをつくるための譲れないこだわりです。

宮城県は地震の多い地域です。津田建設が施工した家の中には、東日本大震災の津波被害で一部の柱が折れたものの倒壊には至らなかったという例がありました。住まい手から「津田建設で家を建てたおかげで助かった」という声が多数寄せられ、長年にわたり極太の柱・極太の梁にこだわってきたことが間違いでなかったことが証明されました。家族が安心して長く暮らすために地震に強い家をつくりたい。この想いはこれからも揺るぎません。

自社による設計・施工

津田建設の家は、すべて自社設計・自社施工へのこだわりをもとにつくられています。匠の技とノウハウを受け継ぐ自社職人が工事を行います。

自社設計・自社施工には「外注コストを削減できる」というメリットがあります。それに加え、同社の家づくりを十分に理解した自社職人が責任を持って施工することで、安定した高品質の家づくりができます。また建築士と自社職人が常に情報を共有しているので、現場での細かな変更やトラブルにもスピーディーかつ柔軟に対応することができます。住まい手の希望を高い技術力で具現化する外装・内装はもちろん、電気やガス、水道など、完成してからは見えなくなる部分にも一切手を抜かない丁寧な施工が自慢です。

家は建てたら終わりではありません。引き渡し後の困りごとやアフターメンテナンスに素早く対応できるのも自社施工のメリットの一つです。津田建設が施工エリアを「その日のうちに駆けつけられる距離」に限定しているのもそのためです。

HOUSING STORY 1
石巻市・Mさん宅

SNSで情報収集を行いながら、家づくりのイメージを膨らませていたMさんご夫妻。しかし、ハウスメーカーの展示場を見学したものの、おしゃれだけど自分たちのやりたい家づくりとは違うと思ったと言います。そんな中、紹介されたのが津田建設でした。「一から一緒につくれるところがいいなと思った」と、訪れたその日に依頼を決意。女性一級建築士と相談しながら行うプランニングはスムーズに進み、ご夫妻のイメージを具現化した吹き抜けとスキップフロアのある家が実現しました。

北側道路に面した変形敷地に建つMさん宅。縦に分けたツートンカラーが個性的なモダンスタイル
北側道路に面した変形敷地に建つMさん宅。縦に分けたツートンカラーが個性的なモダンスタイル
外構も津田建設による設計・施工。手入れが楽な人工芝を敷き、奥にはMさんの趣味であるバイクを収納するガレージを設置した
外構も津田建設による設計・施工。手入れが楽な人工芝を敷き、奥にはMさんの趣味であるバイクを収納するガレージを設置した
吹き抜けとスキップフロアのあるLDK。床暖房を備えた大理石調フロアが高級感を醸し出す
吹き抜けとスキップフロアのあるLDK。床暖房を備えた大理石調フロアが高級感を醸し出す

玄関からLDKに進むと、白を基調とした吹き抜けの大空間が広がります。東・南面に設けた大開口から光を取り込むリビングはいつも明るく、「すっきり暮らしたい」と生活感を隠したデザインが洗練された雰囲気を演出しています。スキップフロアに設けたダイニング・キッチンからはリビングとウッドデッキ、その先の庭まで見渡すことができ、家事をしながら子どもを見守ることができるので安心です。

大開口からたっぷりの光が降り注ぐリビング。オール4寸角を使用した骨太な構造材により、2022年3月の地震では壁紙の割れさえなかったという
大開口からたっぷりの光が降り注ぐリビング。オール4寸角を使用した骨太な構造材により、2022年3月の地震では壁紙の割れさえなかったという
北側の小窓がデザインにアクセントを添えるダイニング。小窓は9枚のうち3枚だけを掃き出しにし、掃除の手間が省けるように配慮した
北側の小窓がデザインにアクセントを添えるダイニング。小窓は9枚のうち3枚だけを掃き出しにし、掃除の手間が省けるように配慮した
キッチンとダイニングを横に配置しているので移動が短くて楽
キッチンとダイニングを横に配置しているので移動が短くて楽

友人を招くことが多いという生活スタイルに合わせ、リビング横の和室は玄関からも直接入れるように配置を工夫。吹き抜けと2階個室を区切り、子ども部屋に音が響かないようにするなど、きめ細かな配慮が随所に行き届いています。デザイン性と暮らしやすさを両立した新居で、「とても住みやすいです」と話すMさんの笑顔が満足度を物語っています。

2階から階段を望む。内装は白で統一し、所々に黒を取り入れて空間を引き締めている
2階から階段を望む。内装は白で統一し、所々に黒を取り入れて空間を引き締めている
ゲームが好きなMさんの趣味部屋。コンクリート調壁紙が大人の隠れ家をスタイリッシュに演出する
ゲームが好きなMさんの趣味部屋。コンクリート調壁紙が大人の隠れ家をスタイリッシュに演出する

HOUSING STORY 2
石巻市・Sさん宅

Uターンをきっかけに、実家の近くで家づくりを開始したSさん。最初から具体的な家のイメージを持っており、津田建設の完全自由設計による柔軟な家づくりに魅力を感じ、設計を依頼したといいます。希望したのは、大好きなアニメーションのテイストを取り入れた家。多角形の塔が特徴的な洋風の外観は、津田建設が得意とするデザインの一つです。

多角形の塔とレンガ風の壁が印象的な外観。洋瓦とアーチ型の下がり壁がかわいらしさを演出している
多角形の塔とレンガ風の壁が印象的な外観。洋瓦とアーチ型の下がり壁がかわいらしさを演出している
人工芝を敷いた庭はドッグラン。ウッドデッキの下が愛犬の陽よけになっている
人工芝を敷いた庭はドッグラン。ウッドデッキの下が愛犬の陽よけになっている
玄関ドアのステンドグラスから明るい光が射し込む玄関ホール。立体星型のペンダントライトがおしゃれ
玄関ドアのステンドグラスから明るい光が射し込む玄関ホール。立体星型のペンダントライトがおしゃれ

間取りは、仕事と家事、子育てを両立できるよう機能性を重視。「廊下がない家なんです」と話すとおり、1階はLDKと水まわり、ファミリークローゼットがつながる回遊動線を採用し、洗濯後の干す、畳む、しまうまでが最短距離になるように設計。帰宅後すぐに手洗い・うがいができるように洗面室を玄関近くに配置し、キッチンと横並びに配置したダイニングは食事の配膳・片付けがスムーズです。

キッチン裏に配置したウォークスルークローゼット。暗くなりがちな北側であることを考えて、天井に青空のクロスを選んだ
キッチン裏に配置したウォークスルークローゼット。暗くなりがちな北側であることを考えて、天井に青空のクロスを選んだ
ウォークスルーの洗面室は木の温もりを感じるナチュラルテイスト。脱衣室と分かれているので来客時も気兼ねなく使える
ウォークスルーの洗面室は木の温もりを感じるナチュラルテイスト。脱衣室と分かれているので来客時も気兼ねなく使える
床暖房を備えた大理石調のフロアがエレガントな雰囲気を醸し出す。オープンキッチンからリビングと小上がり和室を見渡せるので子どもがどこにいても安心して家事ができる
床暖房を備えた大理石調のフロアがエレガントな雰囲気を醸し出す。オープンキッチンからリビングと小上がり和室を見渡せるので子どもがどこにいても安心して家事ができる

「掃除、洗濯、食器洗いは機械にやってもらい、子どもとの時間を取っています。風呂と夕食を終えてから寝るまでの自由時間が好きです」とSさん。和室を小上がりにしたのは、子どもたちが遊んだり昼寝をしたりするためだけでなく、掃除ロボットがおもちゃを吸わないようにするためでもあるそう。

小上がり和室とダイニングを仕切る腰壁にスタディカウンターを造作。タブレットやパソコンの使用を想定して電源コンセントを机の上に配置した
小上がり和室とダイニングを仕切る腰壁にスタディカウンターを造作。タブレットやパソコンの使用を想定して電源コンセントを机の上に配置した
多角形の塔の部分を活用した小上がり和室はかわいらしい雰囲気。アクセントクロスがSさんのお気に入り
多角形の塔の部分を活用した小上がり和室はかわいらしい雰囲気。アクセントクロスがSさんのお気に入り

思い描く家のイメージをそのままに、建築士と二人三脚で具現化したSさん。家事負担を軽減するための工夫が随所に散りばめられた間取りが、忙しい毎日にゆとりをもたらしています。


\2022/7/13発売!「Replan宮城2022」/

家族や働き方の変化に伴って、「キッチン」に求められる機能も変化しています。さらに、おうちでご飯をつくって食べる機会が増え、キッチンの役割を考え直している人も多いのではないでしょうか。

共働き夫婦が効率よく家事をこなす場所として、親子が一緒に料理できるコミュニケーションの場として、一人でも複数人でも快適に使いこなせる住まいの核として。求める暮らしによってキッチンのかたちはさまざま。

そんな「いまどき」のキッチン事情をのぞき見してみましょう。使いやすいキッチン収納のポイントも参考にしてください!

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