(株)加藤建築 / 山形県山形市・Yさん宅 夫婦40代、子ども1人、夫の両親70代


山形市内にお住まいのYさんご一家は、自宅が築45年と古くなったため、建て替えを検討するようになりました。「冬はとても寒いし、使っていない部屋もあってもったいなかったので、新しい家は冬も暖かいことと、スペースを無駄なく使った間取りを希望していました」と奥さんは話します。

加藤建築との出会いは、ちょっとした偶然がきっかけでした。「素朴な内装が気に入っていたよく行く洋菓子店のFacebookを見て、それが加藤建築さんの施工だと知って…。気になって加藤建築を調べると、ちょうど近々無料相談会を開催することが分かって、足を運んでみることにしたんです」。

木と白い壁のコントラストが美しい住まい。外壁は上質感のあるリシン吹き付け。雪の多い地域なので軒を深く取り、屋根の勾配も緩やかに設計されている
木と白い壁のコントラストが美しいYさんの住まいは二世帯住宅。外壁は上質感のあるリシン吹き付け仕上げとした。雪の多い地域なので軒を深く取り、屋根の勾配も緩やかに設計されている
玄関のたたきに使っているホオノキは、数十年前から加藤建築の倉庫でストックされていたもの。木を大切にする心が感じられる
玄関の上がり框に用いたホオノキは、数十年前から加藤建築の倉庫でストックされていたもの。木を大切にする心が感じられる
唐松の床と漆喰壁に包まれた玄関ホール。右手に進むと水まわり、左手にLDKが広がる
カラマツ材の床と漆喰壁に包まれた玄関ホール。右手に水まわり、さらに進んで左手にLDKが広がる
地元の工芸品である月山和紙をブルーのグラデーションに貼って仕上げた壁が印象的な玄関ホール。収納棚はタモで造作。カウンターや棚、建具はできるだけ造作するのが加藤建築のモットー
地元の工芸品である月山和紙をブルーのグラデーションに貼って仕上げた壁が印象的な玄関ホール。収納棚はタモで造作。カウンターや棚、建具はできるだけ造作するのが加藤建築のモットー

応対したのは、同社の取締役で設計担当の加藤英司さんです。相談会での話を通して、奥さんは同社の県産材の使用や伝統的な大工技術に対するこだわりに共感。「私は希望を自分の言葉で伝えるのが苦手ですが、加藤さんが上手に引き出してくれて、この会社となら満足のいく家づくりができそうと思いました」。

Yさん宅は3世代・二世帯同居。そのため共用スペースの設計が鍵となりました。一番の焦点はキッチンの扱いでしたが、平日はお母さん、週末は奥さんが料理担当と役割分担が明確だったため、共用することにしました。奥さんは「無駄なもの、使わないもの、必要ないものはいらない」とスタンスがはっきりしていたため、水まわりも玄関も共有するプランに帰結したといいます。

食事をとる時間がまちまちであるため、カウンターダイニングを採用。省スペースにもなり、一石二鳥とのこと
1階のLDKは二世帯の共用スペース。食事をとる時間がまちまちであるため、カウンターダイニングを採用。「省スペースにもなって、一石二鳥です」と奥さん
キッチンの奥のパントリーには、主にご両親用のトイレと畑に出るための勝手口をレイアウト。パントリーの手前左側へ行くとご両親の部屋で、親世帯が生活しやすい動線も考慮されている
キッチンの奥のパントリーには、主にご両親用のトイレと畑に出るための勝手口をレイアウト。パントリーの手前左側へ行くとご両親の部屋で、親世帯が生活しやすい動線も考慮されている

一方で、プライベートの時間にも配慮しています。二世帯で各々が快適に過ごすための工夫として、2階ホールを共働きのYさんご夫妻がマイペースにくつろいだり、お子さんが宿題したりできるセカンドリビングにしました。

子世帯の団らん場所である2階のセカンドリビング。船底天井にあしらったルーバーの意匠が空間のアクセントに
子世帯の団らん場所である2階のセカンドリビング。船底天井にあしらったルーバーの意匠が空間のアクセントに
2階リビングには室内のテイストに合わせて勉強机や本棚も造作。空間を広く使えるのが造作家具のメリットでもある
セカンドリビングの一角には、勉強机や本棚も造作。お子さんは普段ここで宿題をしたり本を読んだりしているそう

勾配が緩やかで上りやすい回り階段。北側ながらも高窓からの光で明るい雰
勾配が緩やかで上りやすい回り階段。北側ながらも高窓からの光で明るい雰囲気
階段下収納をはじめ、空間の無駄を省いて広く使いたいという奥さんの要望が随所に盛り込まれている
階段下収納をはじめ、「無駄を省いて空間を効率的に使いたい」という奥さんの要望が随所に盛り込まれている

室内には加藤建築の家らしく、木がふんだんに使われています。構造材の山形県産スギ材をはじめ、床はカラマツ材、大黒柱はヒノキ材、造作扉や家具はシナ材やタモ材で仕上げました。また、壁は漆喰系の塗り壁仕上げで、自然素材ならではの風合いが、家族団らんの空間を心地よく包み込みます。

UA値0.46W/㎡Kの高断熱・高気密住宅で、1階はペレットストーブ1台で隅々まで暖気が行き渡るのもポイント。「両親も暖かいと喜んでいます。病気をしていた父も、この家に住んでから元気を取り戻し、今は畑仕事に精を出しています」と、奥さんはご家族の様子を話します。

造作のソファやダイニングテーブル、ご主人がチョイスした照明や椅子など、ディテールにまでこだわりが光る
木がふんだんに使われた1階のリビング。造作のソファやダイニングテーブル、Yさんがチョイスした照明や椅子など、ディテールにまでこだわりが光る
大きな窓からLDKへ陽射しを採り込む設計。空気の通り道や視線の抜けを意識し、よどまない空間づくりを目指した
大きな窓からLDKへ陽射しを採り込む設計。空気の通り道や視線の抜けを意識し、よどまない空間づくりを目指した
加藤建築からの提案で環境負荷の少ないペレットストーブを導入。「加藤さんとの家づくりでは環境への貢献、地域への貢献など大切なことをたくさん教わりました」と奥さん
加藤建築からの提案で環境負荷の少ないペレットストーブを導入。「加藤さんとの家づくりでは環境への貢献、地域への貢献など大切なことをたくさん教わりました」と奥さん

建て替え前の家は台所が独立していて、廊下を行ったり来たりする生活でしたが、キッチンまわりの動線が効率良く考えられていて、家事がとてもしやすくなったそう。「2階に自分たちの居場所があるのも、お互いに気兼ねなくのんびりできてすごくいい」と新居の恩恵を実感しています。

家族の一人ひとりに住まいへの希望やライフスタイル、イメージしている暮らしやテイストを聞き、「その家族らしい家」をつくり上げる加藤建築。Yさん宅は、そんな同社の家づくりの魅力が詰め込まれた好例といえそうです。


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