十勝・音更町と江別市を拠点に、地域に根付いた家づくりを続けてきた道東ハウス工業。創業以来、住まいの心地よさを追求し続け、時代の一歩先ゆく高断熱・高気密住宅を実現してきました。

住まう家族が健康で幸せであることを願い、より快適な家づくりに取り組んで50余年。新しい試みを取り入れたモデルハウスは、公開のたびに地域の人々を驚かせてきました。そんな道東ハウス工業の進化を止めない家づくりについて、本社代表取締役の原 勇さんと江別支店支店長の窪北哲朗さんにお話をうかがいました。

建てるときも、建ててからも暮らしの快適と安心を大切に

道東ハウス工業は、1970年に十勝の木材業者13社によって設立され、8年後には江別支店が誕生。以来、十勝と札幌圏を拠点に地域密着型の家づくりを行ってきました。

創業から50余年、同社は「お客様の健康と幸せのために住宅ができることは何か」を、いつも考え続けてきました。家づくりは完成まで選択の連続です。これまで蓄えてきた経験と知識を生かして、住まうご家族にとって最善の選択ができるよう、全力でサポートしています。

当社の強みは、自社大工による原則自社施工を実現しているところにあります。工事中であってもお客様の細かな要望に対応できます。そこにプロの提案も加え、より良い家づくりに取り組んでいます(本社代表取締役・原 勇さん)
当社の強みは、自社大工による原則自社施工を実現しているところにあります。工事中であってもお客様の細かな要望に対応できます。そこにプロの提案も加え、より良い家づくりに取り組んでいます(本社代表取締役・原 勇さん)

引き渡し後は、1・2年目の内部無償点検のほか、10年間の外部目視点検を実施。さらに、建物は標準仕様でも省令準耐火建造物とし10年住宅瑕疵保険、20年保証の地盤保険など、将来への安心の備えは万全です。担当スタッフは、どんな小さな相談ごとでもすぐに駆け付けます。「住まい手との本当の意味でのお付き合いは、お引き渡しから始まる」。道東ハウス工業はそう考えて、いつまでも安心して暮らせるよう、住まいとご家族を見守り続けています。

無垢材の床や天井、オガファーザーの壁など、自然素材を多用した健康的な暮らしを提案するのも道東ハウス工業の特徴

心地よく住まうために、断熱性能をとことん研究

北国の住まいで最も大切なのは、冬の厳しい寒さから暮らしを守る断熱性能です。断熱性能が高ければ、快適な室温を保つことができ、ヒートショックも防止。光熱費のランニングコストも抑えられます。道東ハウス工業は、住まい手により良い住環境を提供したいと、高断熱・高気密の住まいづくりをさまざまな角度から研究してきました。

構造には、主に2×4、2×6、2×8などの枠組壁工法を採用。これらの工法は、耐震性や防火性、断熱性、気密性に優れているのが特徴です。道東ハウス工業の創業年に日本の建築法で認められ、いち早く技術講習会に参加し、家づくりに取り入れたといいます。そしてその技術を受け継いだ自社大工たちが施工に当たっています。

また、より性能を高めるため、2009年からLow-E・トリプルガラス(樹脂サッシ)を標準仕様として採用している「サーモス」シリーズも展開しています。こうした高性能へのこだわりは、「心地よさを追求した家づくりをしたい」という想いから。その技術は、いまだ進化を続けています。

ホテルライクなスタイルのNさん宅。このような自由なデザインを追求しながらも、性能面は「札幌版次世代住宅基準」のハイレベル(UA値0.22W/㎡・K以下、C値0.5㎠/㎡以下、一次エネルギー消費量45%以下)をクリア
ホテルライクなスタイルのNさん宅。このような自由なデザインを追求しながらも、性能面は「札幌版次世代住宅基準」のハイレベル(UA値0.22W/㎡・K以下、C値0.5㎠/㎡以下、一次エネルギー消費量45%以下)をクリア
高い断熱・気密性能を備えた住まいは、大きな吹き抜けや窓で開放感を追求しながらも、暖かく暮らせる
高い断熱・気密性能を備えた住まいは、大きな吹き抜けや窓で開放感を追求しながらも、暖かく暮らせる

高性能断熱住宅を追求した「サーモス」シリーズ

道東ハウス工業の数々の挑戦と学びの結晶ともいえるのが、2種類の「サーモス」シリーズです。トップグレードの「サーモス400」は、ロックウール65㎏を壁の内・外に、合わせて440㎜吹き込むダブル断熱を採用。一般的な工法の4倍強の壁厚を持ち、札幌版次世代住宅基準の最高峰「トップランナー」クラスの性能を実現しています。無暖房住宅に近いレベルの住宅性能を実現したことで、オール電化の場合は暖房費・光熱費が、一般的な住宅の半分以下。建築時のイニシャルコストは、10数年で還元されます。

ローンを払い終わるまでの約35年間の光熱費などを考えると、快適性が高い上にトータルコストもお得になるので、新築時に多少コストが上がっても、できるだけ高性能な住まいをつくるべきだと思います(江別支店支店長・窪北哲朗さん)
ローンを払い終わるまでの約35年間の光熱費などを考えると、快適性が高い上にトータルコストもお得になるので、新築時に多少コストが上がっても、できるだけ高性能な住まいをつくるべきだと思います(江別支店支店長・窪北哲朗さん)

その技術を応用した普及モデルが「サーモス200」。外壁断熱が吹き込みロックウール60㎏290㎜でニアリーZEH住宅レベルの性能をクリア。イニシャルコストとランニングコストのバランスを考え、より求めやすい価格を実現しました。このほか、標準ランクの「2×6」の場合も、壁厚が一般的な在来工法の1.3倍。強度も断熱性にも優れた安心・快適な住まいを実現しています。

壁の厚さとギッシリ充填された断熱材の様子から、住宅性能の高さがよく分かる
良い施工状態で断熱を提供するため専門業者による断熱材施工を行っている
良い施工状態で断熱を提供するため専門業者による断熱材施工を行っている
窓はすべてトリプルガラス。高い断熱効果に加え、遮音効果も期待できるメリットがある
窓はすべてトリプルガラス。高い断熱効果に加え、遮音効果も期待できるメリットがある

健やかな室内環境を保つ換気計画もより良いものを

高気密住宅では住まいの呼吸である「換気計画」の徹底も重要です。サーモスシリーズは、全熱型第1種セントラル換気ユニットを採用。屋外の新鮮な空気を取り込む「給気」と、屋内の汚れた空気を排出する「排気」を混ぜることなく、約90%の高効率で換気と熱交換を行います。熱交換によって氷点下の冬も温かい空気が給気されるため、省エネ化を図りながら、快適な室温を保つことができます。

道東ハウス工業は次のステップとして、室内の空気の浮力を利用するパッシブ換気にも注目。メンテナンスが必要な機械的な設備がなく、換気量も自動でコントロール。自然の力を生かしながら、省エネ効果も期待できます。さらに、優れた性能を生かして、寒冷地用エアコン1台で家全体の暖冷房を賄い、クリーンな室内環境を実現する全館空調システム「YUCACO」を採用した新しいモデルハウスも計画中。来春にはこれまでにない提案型住宅をお披露目する予定です。

江別市で公開中のパッシブ換気のモデルハウス。外壁には太陽熱を暖房エネルギーに利用できるソーラーウォーマー(集熱パネル)を設置
江別市で公開中のパッシブ換気のモデルハウス。外壁には太陽熱を暖房エネルギーに利用できるソーラーウォーマー(集熱パネル)を設置
全館空調システムを搭載したモデルハウスは、来春の公開に向けて工事が進行中
全館空調システムを搭載したモデルハウスは、来春の公開に向けて工事が進行中

2019年に建て替えを行い生まれ変わった江別支店の事務所は、道東ハウス工業の家づくりの一面を体験できる空間。実際にお客様へ提案している素材のサンプルも多数展示しており、さまざまなデザインのヒントが得られます。アールの壁を設えた吹き抜けで開放的な打ち合わせスペースも備えておりますので、リラックスした雰囲気で道東ハウス工業がつくる家について学びながら、理想の住まいのカタチを一緒に考えていきましょう。 私たちの家づくりに共感していただけましたら、お気軽にお問い合わせください。どんな些細なことでもスタッフが丁寧にご説明いたします。


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