仙台市宮城野区の住宅街にあるカフェ「ALTERNA(オルタナ)」。オーナーの小畑幸毅さんは定年退職を機に、以前はサイクルショップだった両親の店舗をリノベーションし、2022年8月にこのカフェをオープン。今は料理担当の奥さん、パティシエの娘さんと、家族3人でこのお店を営んでいます。

インテリアグリーンの緑が心地よい仙台市のカフェ「ALTERNA(オルタナ)」
小畑さんがこだわって選んだ照明
カウンターの仕切りには地元で産出する秋保石を用いた
人気のコーヒーは「オルタナブレンド」。エルサルバドルとホンジュラスの深煎り豆をブレンドした、苦みの中にほのかな甘さを感じる一杯
棚にはレコードのコレクションがぎっしり。お客様の顔を見ながら流す曲を選んでいるそう

木や石、金属といった異なる素材を心地よくミックスして仕上げた店内は、小畑さんの好みが存分に反映されていて、清々しい空気を感じさせるたくさんの観葉植物や、コレクションされたレコードのBGMが心を和ませてくれます。その空間にあって存在感を放つのが、店内の一角に置かれたシンプルなデザインの薪ストーブ。デンマークのメーカーHWAM(ワム)の「4640m」です。

シンプルでスタイリッシュなフォルムのHWAMはインテリア性の高さが魅力。中でも中型モデルの「4640m」は炎を美しく引き立てるガラス面の大きさと透明度の高さが特徴的
観葉植物や年代物の古家具が彩る店内。その一角に赤々と炎をたたえる薪ストーブが鎮座し、訪れる人の心を癒している
観葉植物や年代物の古家具が彩る店内。その一角に赤々と炎をたたえる薪ストーブが鎮座し、訪れる人の心を癒やしている

実は息子さんが仙台市の薪ストーブ専門店dld(ディーエルディー)に勤務しており、常日頃から薪ストーブの魅力について聞いていたという小畑さん。「この機種は『操作が簡単だし、背も高くてガラス面も大きいから遠くの席からも炎が見えるよ』という息子の勧めで決めました」と振り返ります。煙突を含む薪ストーブの設置・施工も、設置場所以外は、同店に全般的に任せたといいます。

オーナーの小畑幸毅さん(右)と、dld仙台ショールームに勤める息子さん。「薪ストーブのことで何かあればすぐ息子に連絡して対応してもらっています」

設置で特に気をつかったのが「薪ストーブの燃焼に欠かせない外気をいかに確保するか」でした。薪を適切に燃やすためには、常に一定量の新鮮な外気を室内に取り込む必要があります。

しかしここは厨房内の換気扇のパワーが強いため、薪ストーブの燃焼に必要な空気が不足がちになることが懸念されました。「でもそこは経験豊富なdldさん。煙突を通したガラス面の横に外気を効率的に取り込むための換気口を新設することで、この課題を解決してくれました」。

カフェがあるのはRC造の建物であるため、煙突は壁出しに。dldのアドバイスで、隣に外気を取り入れるための換気口を新設した
カフェがあるのはRC造の建物であるため、煙突は壁出しに。dldのアドバイスで、隣に外気を取り入れるための換気口を新設した

薪ストーブをひと冬使った小畑さんは、炎の美しさにすっかり魅了されたと語ります。「キャンプが好きで焚き火もよくするので、建物の中にいながら炎が見られるのは最高ですね。エアコンと違い、体の中からじんわりと暖まる感じも心地いいです」。

お客様の反応もすこぶる良いそうで、「冬の間は薪ストーブ前の席が大人気。ゆったりと火を眺めながら長居するお客様も多いですね。たいていの方はスマホで動画を撮っていかれます」と、小畑さんは笑みを浮かべます。

冬は大人気の薪ストーブ前の席。HWAMの薪ストーブは構造上、側面や背面が高熱になりにくいため炉壁が不要。スペースがコンパクトな既存住宅や店舗でも設置しやすい
薪ストーブの炎を眺めながら美味しいコーヒーとケーキを楽しむ至福のとき

HWAMの薪ストーブには最適な室温を自動で保つ「オートパイロット燃焼システム」という独自の吸気システムが付いており、薪の無駄な消費を抑えられるのも大きな魅力です。薪の確保にはdldの宅配サービスを利用していますが、「薪が足りなくなる不安もなく、薪割りの手間もないので助かります。この冬はさほど寒くなかったので、薪の消費量も思ったほどではありませんでした」といいます。

薪棚は店の前と裏手の2ヵ所に設置。シーズン中はdldの宅配サービスが週に一度ほどの頻度で訪れ、減った分の薪を補充してくれる
ログラックの「KORBO ワイヤーバスケット」はdldで購入。デザイン性が高く、小畑さんのお気に入り
薪ストーブが自動で最適な室温を保つため、薪の様子をあまり気にすることなく仕事や接客に集中できる

「既存建物をリノベーションした店舗のため、煙突の出し方や空気の取り入れ方に加え、お客様の歩く動線や席からの炎の見え方など、さまざまな配慮が必要でしたが、dldならではの的確な配置の提案と柔軟な対応力で、『4640m』の持つポテンシャルを最大限引き出してもらえました」と小畑さん。「お客様にも喜んでいただけて、導入して本当に良かったです」と、満足そうに語っておられました。

この冬は炉内で毎日のように焼き芋を焼き、お客様にもサービス。今後はピザなどほかのレシピにも挑戦したいと話す