成長していく子どもたちのことを考え家づくりを思い立ってから約1年2ヵ月。想いの詰まったOさんご一家の新居が完成しました。最後の記事では、Oさんがどのように感じながら新居での暮らしを楽しまれているかうかがいました。


新居で満足している部分についてお聞かせください。

まず無垢材の床が気持ちいいです。肌ざわりの心地よさや木目の美しさ、木の香りなど、本物の自然素材ならではの風合いを、日々の暮らしの中で感じることができるのが嬉しいですね。キッチンの背面収納や洗面台は造作してもらいましたが、インテリアの統一感が生まれ、使い勝手もいいので満足しています。洗面台の葉っぱ模様のタイルもお気に入りです。

収納力も抜群で、キッチンをきれいに保つのに役立つ造作の背面収納
収納力も抜群で、キッチンをきれいに保つのに役立つ造作の背面収納
シンプルな洗面台に、タイルがさりげないアクセントとして効いている
シンプルな洗面台に、タイルがさりげないアクセントとして効いている

旧居での暮らしの不満は解消されましたか?

前に住んでいた3階建てのアパートは住宅性能が低く、夏場は熱気に蒸されて、冬はとてつもなく寒かったのですが、今の家は断熱・気密性能が高く、「長期優良住宅」の基準を満たしている高性能住宅なので、住み心地がまるで違います。夏は涼しく、冬も一度建物が暖まると長時間暖かさが持続します。まだ子どもたちが小さいので、室内環境の不満がなく快適に暮らせるというのは、とても嬉しいですね。

新しい住まいになって、暮らし方の変化はありましたか?

たくさんこだわって、たくさん話し合って、一緒につくり上げたという実感と、実際住み始めてからの満足感から、何よりわが家が大好きになりました(笑)!家が気に入っているので、より丁寧な暮らしを心がけようという意識付けにもつながっているように感じます。20年、30年以上住み続けていく家なので、素材の経年変化なども楽しみながら、愛着を持って大事に暮らしていこうと考えています。

ふんだんに使われた木は、家族の成長とともにその味わいを増していく
ふんだんに使われた木は、家族の成長とともにその味わいを増していく

住んでみて気づいたことについてお聞かせください。

一戸建てというのもありますが、気密や窓・サッシの性能が賃貸の集合住宅より格段に高いこともあり、窓を閉めていたら外の音がまったく聞こえなくて静かです。「私たち家族だけの空間」で、外を気にすることなくゆっくりくつろぐことができるのは、心の安らぎにつながります。逆に子育ての家庭は必然的にいろいろと音がでますが(笑)、そういうのも気にしなくていいので楽です。

南側に設えた大きな窓が、リビングに明るい光を運び込む。遮熱高断熱のLow-E・ペアガラスで遮音効果も高い
南側に設えた大きな窓が、リビングに明るい光を運び込む。遮熱高断熱のLow-E・ペアガラスで遮音効果も高い

建ててからの工務店とのお付き合いはどうですか?

6ヵ月点検を皮切りに、1年・2年点検、そのほかに感謝祭など、頻繁ではないですが、完成後もお付き合いさせていただいています。2年点検のときには、1階の大きいソファを2階に運んでもらったりもして、家の点検や修繕だけでなく、いろいろな面で助けてもらっています。今後も住まいのことで何かあったらいろいろと相談できればと思っています。


いかがだったでしょう。これまで4回に分けてOさん宅の家づくりに密着してみました。こだわりや希望を実現した新居での暮らしは、やっぱり微笑ましいものがありますね。家づくりのパートナーとの付き合いは、実は完成してからのほうが長いです。「わが家の住まいのお医者さんとして長く安心しておまかせできるか」「近い距離感で気軽に相談できるか」などもしっかり考慮しながら、工務店・ハウスメーカーを選ぶことが大切でしょう。