愛犬のために庭付き一戸建てをと考え
出会った美しい光の空間
庭でタヌキの親子が散歩したり、キタキツネが横切ったりと、札幌市内の住宅街でありながら野生動物の姿も見られる自然豊かなロケーションに立つAさん宅。広い人工芝の庭と開放的な2面窓が印象的です。
![道路側には極力窓を少なくし、玄関からの出入りも見えないようプライバシーを重視した設計](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-02.jpg)
![玄関アプローチはシンボルツリーのアオハダを囲むように古材をリズミカルに配置した](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-13.jpg)
Aさんご夫妻は結婚を機に新築マンションを購入したものの、中型犬2匹を飼い始め、さらに子宝に恵まれ、ドッグランのある庭付き一戸建ての新築を考えることになりました。家づくりのパートナー探しの中で出会ったのがKUNIMOKU HOUSEです。「設計の澤田さんが手がけた家を見学したときに、光と影がつくり出す空間の美しさに驚いたんです。初めて家を『美しい』と感じました」と、Aさんは振り返ります。
![玄関には大容量の収納を造作。扉は壁と一体化するフラットなデザインに。階段室からの光が生み出す陰影が美しい](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-12.jpg)
![階段下のデッドスペースを利用した手洗いコーナー。黒のタイルと丸鏡がホテルのようなラグジュアリー感を演出](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-11.jpg)
パキっと全部が明るいのではなく、ほんのりとしたやわらかな光や陰影が生み出すニュアンス。澤田さんが住まいを設計する中でこだわり続ける光と影のトーンの絶妙なバランスが、Aさんの感性とマッチしたのでした。
大きな窓から庭を一望するLDK
シンプルだからこそ映える設え
完成したのは、白一色で統一された端正な空間。無駄な装飾を削ぎ落とし、機能性を高めて極力シンプルに。生活感を出したくない、そして愛犬のために家具も最小限にして室内に物を置かないようにと考えていたご夫妻の希望に応え、豊富に造作収納を設け家電類もその中に収納し、リビングからは見えないようにしています。収納の建具は取っ手をつけずフラットにすることで壁と一体化。細部に至るまでこだわり抜いた施工が、ソリッドな空間をつくり上げています。
庭に面したLDKは床から天井まである2面の大窓を設け、外とのつながりを持たせています。オールホワイトの内装でありながらあえて明るさを抑えた廊下や、自然光が織りなす陰影の移り変わりに飽きることはありません。キッチンは対面式ではなく、庭を眺められるように配置したのもこだわりのひとつです。LDKのどこからでも庭が見え、愛犬たちが走り回る姿を眺めながらくつろぐのが、Aさんご夫妻にとってかけがえのないひとときです。
![設計の澤田さんがこだわったという階段室のハイサイドライト。白一色の壁に光が織りなす陰影の美しさがポイント](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-17.jpg)
![2階に設けた書斎はこぢんまりとしながらも二人が並んで仕事ができる十分な広さ。窓もあり明るい](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-15.jpg)
![夕方はひと味違う雰囲気。LDKの大開口に沿って配したタイルテラスが内と外を緩やかに区切る](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2024/03/47363-01-33.jpg)
シンプルな白い空間なのですが、自然光がつくる陰影や窓から眺める庭の景色、空の移ろいなど、季節や時間ごとの変化に、いつも発見や驚きがあります。最初に感じた澤田さんがつくる家の光と影の美しさが、自分たちの家として再現されて本当に嬉しいです。マンション暮らしのときは、周囲もにぎやかで生活リズムも慌ただしく、日々小さなストレスがありましたが、この空間で暮らすことでゆとりが生まれ気持ちも穏やかになりました。(Aさん談)