これからの暮らしを見据えた絵になる平屋
Replanが取材した、北海道・東北の素敵な住まいづくりの話をご紹介します。
(株)住文舎 / 仙台市・Sさん宅 夫婦60代
仙台市に住むSさんご夫妻は、14年前のご自宅の大規模リフォームを皮切りに、住まいに関するあらゆるアップデートを地元工務店の住文舎とともにしてきました。そして2025年、ご自宅の南側に広がるバラ園と、数年前に同社で建てた増築部分を解体し、安心して快適に老後の生活を送れるコンパクトな平屋を新築しました。



間取り図はSさん自らが作成し、住文舎の代表・牧田さんへと手渡されたそう。ほぼその図面どおりに完成した新居には、憩いの場となるLDKを中心に、必要な機能がしっかりと組み込まれています。

Sさんは今回の新築に当たっても、意思が明確でブレがなく、さまざまな選択の場面でも即断・即決でしたので、非常に進めやすかったです。「前の家の物で使えるものは使って」とご依頼いただいたとき、最初は「もったいないからかな」と考えていました。しかし、「内装も前の増築部分と同じにしてほしい」というご要望をうかがって、以前にうちで建てたあの空間が心底気に入っておられ、今回の新居はお二人にとってその延長線上にあるものなのだと腑に落ちました。そのお気持ちをくみ取れたからこそ、ベストなご提案ができたのかなと思います。この家で、これからの暮らしをさらに楽しんでいただけたら嬉しいですね。(住文舎/牧田誠司さん)


暮らしやすい間取りや動線はもちろんのこと、ご夫妻の最たるこだわりが現れているのが内装です。ナラの無垢床、塗り壁仕上げの天井や壁という設えは、色合いも含め、今回の新築のために取り壊さざるを得なかった増築部分と同じ組み合わせ。一部のサッシ窓や室内扉、照明、薪ストーブ、そして家具の大半も、以前の住まいから引き継いだものを使用しているそうです。「牧田さんに建てていただいたあの空間が大好きだったので、新しい家も同じ雰囲気にしたいと思ったんです」と語るお二人。そんなSさんご夫妻の意向をくみ、希望を叶えた住文舎の牧田さん。施主と工務店の間柄を超えた、長年の信頼関係を物語るエピソードです。
紺とグレーに統一したオーダーメイドキッチンや、アイアンの手すりがおしゃれなリビング階段など、オリジナリティーあふれる数々の造作も住文舎ならでは。これからの暮らしにフィットするサイズ感とお気に入りのインテリアに囲まれた空間で、随所に飾られた絵を眺めながら、ゆったりと日々の暮らしを楽しまれているSさんご夫妻です。
牧田さんとは気心が知れた間柄で、イメージを伝えるとすぐに分かってくださるので話が早いんです。今回も他のところにお願いする選択肢は頭にありませんでした。相談すると専門家の意見として真摯に返してくれる点も信頼しています。完成した新居は前の家と内装が同じということもあり、居心地の良さは抜群です。(Sさん)
玄関ホールを抜けた突き当たりの壁には、一番お気に入りの油絵を飾るニッチを製作。奥さんの目線の高さに合わせる配慮も お気に入りの増築部分とバラ園を取り壊して新居を建てることに初めは気乗りしませんでした。ですが、牧田さんの「お二人がこれまで決めて実行してきたことで、悪い結果になったことはないですよね?今が時機かもしれませんよ」という言葉に背中を押されました。老後の不安もなくなり、好きな絵を眺めて暮らせるのが幸せです。(奥さん)
- 会社情報
- 社名 株式会社 住文舎
- URL https://juumonsha.com
