【トークセッション】つくり手が伝えたいこと vol.1 with STARR WEDGE

公開日:2026.1.13 最終更新日時:2026.1.13

『新しい価値を創造すること』を理念に、既成概念にとらわれない自由な発想の家づくりを行うSTARR WEDGE(スター・ウェッジ)の横田 知朗代表に、異業種のプロフェッショナルとともに、家づくりの先にある豊かな暮らしづくりについてお話しいただきました。


今回のゲストは、ヴァイオリニストであり、地域のコミュニティーでもある音楽教室を運営さ れている田島理恵さんです。自宅兼音楽教室をスター・ウェッジで建てたのが、お二人の緑の始まりでした。

写真左:田島理恵(たじまりえ)さん ARCO音楽教室代表・ヴァイオリニスト
写真右:横田知朗(よこたともお)さん 株式会社スター・ウェッジ代表取締役・一級建築士
※本記事は、Replan北海道 vol.131に掲載されたものです。

家づくりが縁となって実現したコラボレーション

横田
 
田島さんとは、ご自宅兼音楽教室を新築して以来のお付き合いです。イメージは『エネルギッシュな人』。音楽に対する情熱と、暮らしを大切にしたいという思いに、私も刺激を受けました。
なめらかな曲線が印象深い外観のARCO音楽教室。1階を音楽教室とし、2階は田島さんご家族のプライベート空間としてプランニングしている
なめらかな曲線が印象深い外観のARCO音楽教室。1階を音楽教室とし、2階は田島さんご家族のプライベート空間としてプランニングしている
田島
 
私が横田社長に抱いた第一印象は『アーティストのような雰囲気がある人』。新築の依頼先を検討する中で、さまざまな会社の方と話をしましたが、ほとんどが『家を商品として売りたい』と考えるビジネス的な考えばかりで、横田社長の『暮らしをイメージする』という家づくりの姿勢はとても新鮮でした。
横田
 
暮らしをイメージするってとてもおせっかいな話ですよね(笑)。けれど、そのおせっかいこそが建築家の真骨頂だと私は考えています。田島さんの住まいの場合は、音楽教室とプライベートをバランスよく両立させることがテーマ。音楽と暮らし、同じ敷地内に住むご両親との関係など、取り巻く要素を整理してデザインしました。私の妻がピアノ講師だったため、音楽教室でのレッスン風景も戸惑いなく思い描くことができましたね。
田島
 
外観の曲線も特徴的で心惹かれました。「外観を見て気になっていたんです」というお問い合わせをいただくこともあるんですよ。
横田
 
地域に愛されるアイキャッチ的なデザインを意識していたので、とても嬉しいですね!
田島
 
私が希望を伝えるたびにイメージを膨らませて配慮の行き届いた提案をしてくれるので、横田社長との打ち合わせはとても楽しくて。家づくり後もチャリティーコンサートを通してこのご縁が続いているのが非常に嬉しいです。
横田
 
チャリティーコンサートの企画時に一番最初に思い浮かんだのが田島さんでした。子どもが同伴できるクラシックコンサートってとても少ないけれど、音楽は幼い頃こそ聴かせるべきものだと私は思っていて。田島さんと子ども向けのプログラムをやりたいと考えたんです。
田島
 
1回目は私の出産と重なってしまい叶いませんでしたが、2回目以降はご一緒できて、とても嬉しいです。今後は絵本を制作し、その絵本に曲をつけて演奏するというすべてオリジナルのコンテンツにも挑戦したいと思っていて、絵本作家さんや作曲家の方に依頼中です。
横田
 
それは素晴らしいですね!おかげさまで弊社のチャリティーコンサートはチケットの入手が難しいほどの人気イベントに成長することができました。
スター・ウェッジとARCO音楽教室の協働で行われている「スター・ウェッジPresentsチャリティーコンサート」
スター・ウェッジとARCO音楽教室の協働で行われている「スター・ウェッジPresentsチャリティーコンサート」

音楽家も建築家も喜ぶ相手がいて成り立つもの

田島
 
住まい手の思いを大切にしてくれたように、チャリティーコンサートのときも、演奏者の立場になって企画してくれて、やはり横田社長にはアーティストに近いものを感じます。
横田
 
強いていうならば、流行作家だと思っています。決して大作はつくらないけれど、その時代の一歩先を歩く人でありたいな、と。音楽業界で例えるならば秋元康さん的な(笑)。
田島
 
確かに家づくりは音楽に例えると作曲だと私も思っていて、建築家はコンポーザーですよね。私たち演奏者は住まいにとっての装飾に近いのかな。建築家には住まい手がいて、音楽家には聴き手がいるというのも共通するところですよね。
横田
 
『喜んでくれる相手がいる』ということが、表現者として最も重要なことですよね。
音大受験を考える学生や趣味で音楽を始めたい社会人、リトミックを通じて楽しく習い事をする親子まで、いろいろな人が集まるARCO音楽教室は、地域のコミュニティーの場でもある
田島
 
本当ですね。最近までのコロナ禍で、私たち演奏家は多くの発表の場を失い、音楽教室の生徒さんも発表会が延期になったりしました。もちろん落ち込みもありましたが、必ずしもマイナスなことばかりではありませんでした。
横田
 
気づきや得るものもあった、と。
田島
 
そうです。私個人だと、遠方に暮らす巨匠にリモートでレッスンを受けることができたというプラスな面がありました。生徒さんに関しても、音楽レッスンというのは、本番で披露するレベルに持っていくためのプロセスが非常に重要なのですが、コロナ禍による発表会の延期で生徒さんは1年に2度もそのプロセスを踏みました。悔しさもありましたが、技術的にも精神的にも得るものが非常に大きかったと感じています。ご自宅で演奏したものを撮影して、動画を送ってくれた生徒さんもいらしたんですよ。

時代の変換期に考える本当の豊かさとは

横田
 
リモートレッスンの話もありましたが、ITインフラの普及が加速したことはコロナ禍による大きな変化の一つではないでしょうか。PCの売り上げも伸びたと聞きますし、印鑑をなくそうという動きも出てくるなど、時代の変換期だと感じています。住宅業界では建築の技法そのものに変化はないけれど、リモートワークの部屋を充実させるなど細かな動きはありました。今後は夫婦でリモートワークをしながら協力して育児をする家庭も増えてくるかもしれませんね。家の中で過ごす時間が増えた分、田島さんの音楽教室のように、地域の子どもや大人が集まる場所はより一層大切になってくると思います。
田島
 
大人の生徒さんは忙しい毎日の中でわざわざ時間をつくってレッスンを受けています。お子さんの場合は、親御さんも一緒に難しい壁に立ち向かいながら1曲1曲を乗り越えていきます。『音楽ができたからって何になる?』という声を耳にすることもありますが、こんな時代の中で音楽を続けること、音楽を通して子どもの成長を見ること、自分の人生の中に音楽とともに過ごした時間があり、1曲1曲にエピソードを持てることが、私はかけがえのない豊かさだということを改めて実感しています。
2階リビングからつながるバルコニーは、緑を眺めながら家族が集う安らぎのスペース
2階リビングからつながるバルコニーは、緑を眺めながら家族が集う安らぎのスペース
横田
 
田島さんの娘さんもヴァイオリンを始めたんですよね?
田島
 
そうなんです。ステイホーム中に時間があったので、レッスンを始めました。そういえば先日、一緒にお風呂に入っていたら、娘が浴室の床を磨き始めたんです。
横田
 
へぇ!いきなりですか?
田島
 
どうしたの?って尋ねたら『おうちはきれいにしていたら、ずっとピカピカのままでいられるんだよね!』って。
横田
 
娘さんが家をとても大切に思ってくれているということが伝わって、とても嬉しいお話です。やっぱり建築デザインは住まい手があって初めて生きてくるものなんだなと、改めて実感しますね。
会社情報
株式会社スター・ウェッジ
スター・ウェッジの家には、決まった「カタチ」がありません。多様化するライフスタイルに柔軟に対応し、住まう家族それぞれが「心地よい」と感じる空間を構築すること。既成概念を払拭した先に見える自由な発想を大切にすること。これらの考えを表す“新しい価値を創造すること”をポリシーとして、私たちは日々家づくりに向き合っています。先人たちが培ってきた建築技術が叶える“冬も夏も快適に過ごせる高性能住宅”をベースにグローバルな視点をもった現代の感覚や解釈を融合。スター・ウェッジは、住まう人にとっての新たな価値を創造し、“未来を見据えた家づくり”を目指します。
対応エリア
南区、西区、厚別区、手稲区、清田区、小樽市、江別市、千歳市、恵庭市、札幌市、北広島市、道央、石狩市、中央区、苫小牧市、北区、東区、白石区、豊平区

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