【対談企画】あおもりGX住宅スタイル〜地域とともに歩む住宅の未来
公開日:2026.3.27
最終更新日時:2026.3.27
「あおもりGX住宅スタイル」の取り組みを紹介。各方面のプロに、地域と家づくりのこれからについてお聞きしました。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、住まいに求められる性能やエネルギーの使い方がより重要になってきています。
青森県ではこのたび、鳥取県での先進事例であるとっとり健康省エネ住宅「NE-ST」を参考に、独自基準となる「あおもりリビングスタイルガイドライン」を策定。地域の気候に適した未来の住まい「あおもりGX住宅スタイル」の普及に向けてスタートを切りました。
今回は、「NE-ST」の事例も紹介しながら、自治体と地域工務店、それぞれの視点から、地域住宅の未来について語っていただきました。

小林 大輔(インタビュアー&ファシリテーター )/(株)札促社 代表
秋元 一也さん / 青森県県土整備部 建築住宅課 主幹
槇原 章二さん / 鳥取県生活環境部 くらしの安心局 住宅政策課 企画担当
髙橋 秀夫さん / 青森県優良住宅協会 会長・アジアホームズ(株)亜細亜建設 代表
INTERVIEW 01
髙橋 秀夫さんに聞く「つくり手として感じる青森県の住宅事情」

まずは青森県優良住宅協会の概要について教えてください。

地域の優良な木造住宅の普及促進を図ることを目的としており、現在、青森県内の工務店64社が加盟しています。経営や技術の向上に関する情報提供や各種研修会の実施、性能基準を満たした住宅の普及促進などの活動を行っています。


髙橋さんは、昨今の青森県の住宅事情をどのように捉えていますか?

工務店目線でいいますと、県の人口減少に加え、大手ハウスメーカーの参入や建築費高騰などの背景もあり、個々の経営状況はなかなか厳しいものがあります。特に、大手ハウスメーカー参入の影響は甚大です。昨年の県内住宅着工数を見ると、地元の業者が建てた家は約20%台にとどまっているそうですので…。

そうした現状において、協会として集まる意義とはどんなものでしょうか。

工務店同士は商売敵ではなく、寄り集まって協力していく時代。みんなで生き残っていくために、共通の目標を設定し、情報を共有して技術力の向上を図っていく、それが協会の活動の趣旨であり、意義だと思っています。


青森県では、高性能な住宅に対しての認識はどの程度進んでいるのでしょうか。

積雪寒冷地ですので、当協会会員の住宅性能に関する意識は高いと思います。ただ、お客様からすると、建築費は高騰しているのに所得は上がらないため、性能に予算をかけづらい現状があるようです。そもそも高性能な家の利点を理解していないユーザーも多く、私どももどのように提案すべきか迷うところがあります。

なるほど。では、今回、青森県が定めた「あおもりリビングスタイルガイドライン」については、どのように評価していますか?

健康・環境・住宅ストックなどさまざまな面から、住まいの高性能化は必須だと考えています。ですから、高性能住宅の必要性やメリットの周知という意味で、「あおもりリビングスタイルガイドライン」には非常に期待が大きいです。
また、基準にのっとった住宅を手がける工務店を登録・公表する「あおもりGX住宅ビルダーズ」の取り組みも同時にスタートしたことで、会員にも「県がそこまでやってくれるなら頑張ろう」という前向きな姿勢が生まれています。
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