森から始まる、価値を育む家。坂元植林の家で紡ぐ「本物」の時間
北海道・東北各地で活躍している住関連企業の個性あふれる『すごい』を大公開!
目次
坂元植林の家が向き合うのは、何百年もの歳月をかけて育まれる「森」そのもの。自社の山で木を育て、伐り出し、住まいへと仕立てていく—。木を植える段階から紡がれるその価値は、単なる素材を超えた本物の温もりとなって暮らしに宿ります。そしてそれは、森の命をつなぐだけでなく、地域の人々とともに生きるための 「めぐるめぐみ」の循環でもあるのです。

森を育み未来へとつなぐ 地域とともに歩む木の家
自社林の木を生かした家づくりを推進する地域工務店、坂元植林の家。柴田町の地で明治時代から連綿と植林を続け、現在は480ヘクタールもの広大な山林を管理しています。その根幹にあるのは、純粋な「地域との共生」の精神です。家を建てるために木を育てるのではなく、地域の財産である山を健やかに維持し、その木を生かすために家を建てるという、独自の循環型住まいづくりを大きな特徴としています。

かつては建売住宅を中心に業績を伸ばしていましたが、2000年代に入ると時代の荒波の中で低迷。そんな同社の苦しい時期を支えてくれたのが、他ならぬ地域の人々でした。この温かい支えに報いるためにと、2016年に住宅ブランド「坂元植林の家」をスタート。消費されるだけの合理性を追うのではなく、一棟一棟に自社の木のこだわりを込める注文住宅へとかじを切ったのです。手塩にかけて育てた木を使い、地元の職人の手仕事で丁寧に住まいをつくること。それにより、住まう人に本物の心地よさを届け、地域全体の営みを守り高めていくこと。それが、同社がたどり着いた地域への恩返しの形でした。


先人が植えた木を現代のつくり手と住まい手が受け取り、未来のために新たな木を植えていく。そんな長い時間軸の中で紡がれる「めぐるめぐみ」の循環で、地域とともに歩み、ともに栄えていく。時代がどれほど移り変わろうとも、この変わらないポリシーが坂元植林の家の誇りであり、長く愛され続ける理由なのです。

職人の手仕事が生み出す 五感で感じる「本物」の家
木を植え、育て、自社工場で一本ごとの個性を見極めて製材する―。そんな贅沢な一貫体制から生まれるのは、日本古来の伝統を踏襲した、心安らぐ木の住まいです。
坂元植林の家の最大の価値は、職人の魂が宿る手仕事にあります。大工の手によって一本一本材料に墨を付け、手刻みで加工を施す家づくり。プレカットに比べて時間も費用もかかりますが、同社が大切に受け継いできた柱や梁が、そのまま室内に現れる真壁の家には、この丁寧な手仕事が欠かせません。この価値を理解してくれるファンを増やすことが、伝統の技を守り、地域の職人たちの環境を守ることに結び付くと、同社は考えています。



木や職人と誠実に向き合うこうした姿勢は、育んできた設計思想にも美しく息づいています。例えば、外の自然と緩やかにつながる設計、光や風の入り方、隣人との心地よい距離感までを緻密に計算し、土間や縁側を通じて外との豊かな関係性を築きます。また、室内には壁や間仕切りが少なく、ライフステージに合わせて変化させられる“融通無碍”な設計を採用。行き止まりのない回遊動線も相まって、暮らしがストレスなく流れます。
確かな性能も担保しながら、美しい木肌に包まれる心地よさを真摯に形にした住まい。そんな言葉では表現できない温もりを、五感で体感できるのがモデルハウス「さとのえ」です。本物の素材と技が織りなす空間には、一度足を踏み入れれば、誰もが心癒やされるおおらかな時間が流れています。


Case:木の美しさと手仕事に包まれてのどかな景色に溶け込む里山の家
柴田町・Kさん宅 夫婦30代
設計:ビオフォルム環境デザイン室

木肌とともに歳月を経て深まる 二人の時間を慈しむ暮らし
郊外の自然豊かな地で暮らしたいという思いから、そうした環境に調和する木の家を求めて坂元植林の家へ行き着いたKさんご夫妻。同社のモデルハウス「さとのえ」の麓に広がる一角を紹介され、この場所での新居計画をスタートさせました。
お二人が同社の家づくりで最も惹かれたのは、現在では希少となった手刻みの技です。家の要となる梁の伐採式にも参加し、樹齢80年以上の木が職人の情熱によって森から伐り出され、一本の太鼓梁へと仕立てられる過程を目の当たりにしました。「熟練した職人さんが一本ずつ性質を見極め、手刻みで時間をかけて妥協なくつくってくれる。そのこだわりこそが、この家の本物の価値だと実感しましたね」と、Kさんは語ります。

こうして形になった住まいは、高さを抑えた切妻屋根のプロポーションと、外壁に施した焼スギの深みある色合いが、里山の風景に静かに溶け込むたたずまい。一歩中へ入れば、スギの芳しい香りと清々しい木肌に包まれるおおらかで心地よい空間が広がります。

「木目の美しさはもちろん、隅々の細かい納まりの見事さを目にするたび、建具や手すりに触れて温かみを感じるたびに、職人さんの丁寧な手仕事が伝わってきて嬉しくなるんです」と、笑顔を見せる奥さん。そんな愛おしさに満ちたわが家で、縁側に座って小鳥のさえずりを聞きながらコーヒーを楽しむ朝の時間が、お二人にとって何よりの至福のひとときとなっているそうです。


「私たちの想いを理解してくれるお施主様と出会えたことが財産です」とスタッフから言われたことも、胸に深く刻まれているというお二人。年月を経て深みを増していく木肌のように、お二人の暮らしもこの家でじっくりと熟成されていくことでしょう。

- 会社情報
- 社名 坂元植林の家 株式会社 サカモト
- URL https://www.sakamoto-shokurin.com
築43年の実家を引き継ぐ平屋への減築という選択











