2階キッチン・ダイニングを見る。構造上必要なブレースが空間のアクセントとなり、 縦方向の単調さを解消している。キッチンの奥からはトップライトからの採光も

間口約4.7m、奥行約18m、面積約26坪という狭小地に建つスキップフロアの住まい。プライバシーを確保しながらも、外部の空気感や街の気配を感じることを考慮し、3階建てのボリュームを半階ずつずらしたスキップフロアで構成しています。コンパクトながら、吹き抜け上部からの採光や鉄製プレースで見通しを良くすることで、狭さを感じさせず開放感のある空間となっています。

◎家族構成/夫婦30代、子ども2人
◎構造規模/木造・3階建て
◎設計/一級建築士事務所 アーカイブ
◎施工/新栄工建(株)

2階ダイニングからリビング、3階フリースペース1方向を見る。日が暮れるとガラリと表情を変える室内。複数の吹き抜けが視界の抜けをつくっている

建物の中心部に配置された階段は、立つ位置によってさまざまな表情を見せる。あえて表面加工をしていない鉄の経年変化も楽しみとのこと

2階ホールから階段越しに建物の西方向を見る。建物の強度を担保しつつ、空間の抜け感を意識した階段の構造と、吹き抜けが開放感をより高めている

2階テラス1から3階フリースペース1方向を見上げる。2カ所ある屋外テラスは採光に加えて室内の開放感を増す役割を担う

洗面と浴室はコンパクトで使い勝手の良さそうなシンプルなつくり。間仕切りを極力無くしたリラックス空間
玄関扉を入って右手を見る。長手のコンクリート土間を通り室内へ。正面のFIXガラス越しに見えるのは浴室

間口のコンパクトさが分かる西側外観。めっき鋼板の外壁のインパクトに対して1階部分は存在感を消した意匠