函館の住宅街に建つ黒色外壁のこの家は、道路側に窓が一つもなく閉じた印象を与えます。しかし玄関から中庭へと、小道のようにつながる廊下の向こうに広がるのは、明るく開放感のある暮らしの場。光と影のコントラストが空間の特別感を引き立てます。ダイニングテーブルの真上に設計された、細く高い吹き抜けの天窓からは陽の光が射し込みます。それはさながら教会のような佇まい。静かな光が家族をやさしく包む豊かな住まいです。
◎家族構成/夫婦30代、子ども2人
◎構造規模/木造・2階建て
◎設計/ミズタニテツヒロ建築設計
◎施工/田島緑地前川コルポラッション(株)
![リビングの一部は、薪ストーブの炉台も兼ねたコンクリートの土間に。壁は、不燃性のフレキシブルボードを一定のサイズにカットして、下見板張りの要領で仕上げた](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/10/34484-01-07-min.jpg)
![](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/10/00-11.jpg)
![](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/10/34484-01-11-min.jpg)
![勾配天井の子ども室。造り付けのカウンターが勉強机に。横長の窓で、外の景色を切り取っている](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/10/34484-01-10-min.jpg)
![2階ホールの一部は、ご主人の書斎スペース。背の低い書棚を壁に沿って造り付けた](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/10/34484-01-09-min.jpg)
![真っ黒な壁が2枚連なっているように見える外観。道路側に窓がないのは、「外を気にして一日中カーテンを閉め切ることになるなら、必要なさそう」というHさんご夫妻の考えから](https://www.replan.ne.jp/wp-content/uploads/2019/10/34484-01-17-min.jpg)